話そうと思ってた話できなかったのでここで供養。

 

ツイッタランドで最近よく目にする「佐藤健のLINEがやばい」。

私の周りでも95%の女子が既に佐藤健の彼女になっている(わたし調べ)。

 

気になってしょうがないのでついに先日私も登録しました。

どんなLINEが来るのかはこのへんを参考に。

 

なにがどうすごいのか

1月時点では110万人、今は330万人の友達登録がいます。
 

私も情報収集のためにバンドの公式LINEとかいくつかフォローしているのですが、

基本機能としては「メルマガ」なんですよね。

で、プラスアルファ、「特定のワードに反応したりするbot」。

別にこれでなんの不自由もありませんでした。

 

しかし、たける(呼び捨て)は違います。

登録したら最初にくる通知が「あとでラインする」
その後も「仕事おわった」「これからご飯」みたいなことを言ってくるので
なんだこの彼氏感。やばい。となるのです。

 

これまでも「テレビやライブ以外の本人の素顔がみたい」というニーズに応えるツールはたくさんありました。twitterだったりブログだったりYoutubeだったり。

 

しかしたける(呼び捨て)がこれらのツールで「おはよう」とか言ってもここまで話題にはならなかったと思います。

 

なぜならこれらは1対多のコミュニケーションツールだからです。

fromたける toワールドワイドウェブにいるファンのみなさん。

私も佐藤健がtwitterやってたとしても別にフォローしてみよう、とはならなかったでしょう。

 

しかし今回彼がバズっているのは

LINEという1対1(にみえる。他者が入ってこない)のツールを使って個人的なメッセージを送ったこと。それが告知や宣伝といった「みんなへのメッセージ」ではなく自分に送られているように見えること。

ここがめちゃくちゃ大きいと思います。

 

botじゃないので即レスされることはありません。

しかし、たける(呼び捨て)は「みんなへ」みたいな呼びかけもしません(たぶん。まだ4日くらいしか経ってないので知らない)

なのでファンの人もそうじゃない人も「たけるの彼女」という立ち位置を思う存分楽しむことができるのです。

 

 

既に世の中にあるものを使った革命

既に世の中にあって皆が知っている、公式LINEの使い方をちょっと変えたことにより、

新しいサービスやテクノロジーがなくても、世の中の価値観を変えられることが証明されました。

今後後追いする人も出てくるでしょうし、「佐藤健みたいなやつ」と言われるでしょう。

(石原さとみなんて380万人も友達が居るのに、botしかないのめちゃくちゃもったいない。)

 

「営業とはこういうもんだ」「マーケティングはこうしなくてはならない」みたいな考え方にとらわれず、目的や課題から逆算して考えることで柔軟な発想が生まれます。

 

・認知を広げよう

・ファンを増やそう

・ファンへ情報を届けよう

などの狙いがあって、手段としての公式LINEですが、

 

公式LINEがある→使おう→公式LINEとはこういう使い方です→そうですか

 

ここにとどまっていてはこのような使い方はできませんでした。


 

新しいテクノロジーは自分の代名詞に 

ついでにいうと、sugarというアプリ(芸能人と電話できる。特定の人が選ばれテレビ電話みたいなかんじになる。インスタライブみたいに皆見れる)の使い方もうまいです。

 

今夜電話するね→本当に電話かかってくる(らしい)(まだ知らん)

実際に何人かは本人と直接喋れる&現在放送中のドラマの裏話も聞ける(次週放送分)

それを見た人たちは、自分も話せるかもと思ってまたsugar待機するでしょうし

裏話聞いたら確認するためにドラマみるでしょうし

通話しちゃった人はみんなに言いふらすでしょうし

 

実際にLINEのスクショやsugarの動画スクショがtwitterに溢れかえっていて、

それを見て「なんだなんだ」と思っている私のような人がいて

 

たくさんの人や時間やお金を使って撮影した雑誌よりも

世の中に流通しているのでは?と思ってしまうほどにうまいこと広告されているなあと。

 

このアプリはあんまり流行ってない?んですかね?

登録タレントも10人くらいしかいなくて、私もはじめてきいたんですが。

アプリのレビュー読んだらみんな佐藤健の話してるのでSUGAR=佐藤健と話すアプリと認識されていそうです。

 

 

おわりに

こんなに長文書いたけど別に私は佐藤健のファンではありません(怒られそう)

しかし本当に面白いことしてるなと思います。

 

誰がこの戦略を考えているのか気になりますが、

ドラマ終了後にもこの取組は続くのか、それとも収束しちゃうのか、

はたまた次のドラマでまた再開するのか今後に注目したいと思います。