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先日、参加させてもらった本気の病院研修で感じた諸々をただいま整理中。

ひょんなことから「イタリアが精神科の病院をやめたらしいよ」という話を聞いた。調べていたら上野秀樹さんという精神科医が書いた記事が参考になった。

イタリアは1999年に精神科病院を完全閉鎖したらしい。今から20年以上前のこと。
単科の専門病院(つまり精神病院)として抱え込むのではなく、総合病院や地域の中で見ていくことに完全シフトした。

そのきっかけを作ったのが、ある一人の精神科医フランコ・バザーリアさん。
病院での患者に対する非人道的な扱いを目の当たりにして疑問を持った。
問題提起をして変革に取り組んだが、めちゃくちゃ反対にあったり血みどろの事件が起きたりしてかなり大変だったようだが、1978年に新たな法律が制定されるに至った。ちなみにイタリア全土の精神科病院が完全閉鎖されるまでに20年かかったとのこと。

かつてのイタリアの精神保健の考え方は日本と同様「隔離と管理」だったらしいのだけど
今のイタリアでは
「当事者自身が問題なのではなく問題を持った人である」
「本人の人生にダメージになることを徹底して回避する」
「当事者の人間性を回復する」
となっているらしい

一方、日本は「隔離と管理」の考え方は今でも変わらなくて
「精神症状の改善」を目指している
ちなみに大人の事情により入院日数がやたら長いとか病床数がやたら多いとか、公立病院がやたら少ないなどなどの特徴があるのだとか

と、あーだこーだ書きましたが
改革したイタリアも問題が無いわけではなく
まぁ、あっちを立てればこちらが立たず状態なのだろう

それでは何を考えるのか
それはサービス提供者側ではなく当事者の在り方なのかなと

今回、参加した研修でも同じことを感じた
当事者のニーズによって社会が作られている
自分がどんな思考でいるのか目の前の現象が示してくれている

見えている問題点をどうにかしようとしてもイタチごっこにしかならないんだよな〜〜と今日は一旦ここまで