ネコさんを2匹飼っている。一緒に暮らし始めて11年目に突入した。似ていないので、見た目からは想像できないが、オスとメスのきょうだいだ。子ネコの時に、親ネコに面倒を見てもらえなくなり、保護されたところを譲り受けた。野良猫出身、雑種のたくましい2匹である。


今年11歳になるのて、人間ならば、小学五年生だ。五年生といえば、高学年になり、思春期にさしかかり、そしてできることがどんどん増えて楽しいお年頃だろう。


しかし、同じ11年でも、ネコさんたちと人間とでは時間の流れ方が違う。最近のネコさんたちには、老いを感じるのだ。階段を登り降りするスピードがこんなに遅くなったのはいつからだろう。高いところに上がらなくなったのは?いくらネコと言えども、こんなに長く寝てたっけ?等々…。


その反面、日に日に、言葉(気持ちかも…)は通じるようになっている気がする。朝ドラを見る時間になれば、テレビの前で待っていてくれるし、おいでー!!!ここにゴロンしてー!と言えば、その通り動いてくれる。名前を呼ぶと呼ばれた方だけ返事もする。わたしは、10年経っても毎日デレデレだ。


子どもたちと兄弟のように過ごしてきたこの2匹のネコさんたちには、何度癒されたことだろう。反抗期だった頃の子どもたちも、ネコの前ではおだやかだった。感謝してもしきれない。だから毎日、今日もかわいくてありがとう、と伝えている。


2匹ともずっと元気でいられるように、これからますます大切に見守っていきたい。この2匹に出会えて本当によかった。