バレーの大会当日。 朝目覚めると、昨日の鉛がウソのように剥がれ落ちていた。 肩が軽い!

信じられない! 

今までも何度も何度も経験してきたぎっくり首。 こんなに早く痛みが消えることなどありえなかった。 


薬ってスゴイな目  ほんとにスゴイ。


そして、

前に通った病院、ダメダメだな。 なんでこの薬を処方してくれなかったんだ。 なんでシップ薬ばかり何十枚も渡して「安静に」とひとことだけなんだ。 「あのー、顔を前に出したときとか、首の筋がピキッとなって、ムチウチのような、寝違えたような、、、」と一生懸命説明させて。 それでも「んー。。。」なんてわからない様子を見せて。 「ぎっくり首」っていう言葉があるの、知らなかったんだな。 レントゲン写真を見ながら「ひとより首が長いですね」なんてぶったまげ発言ですべてを終わらせようとして。  

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 ココロの早口。


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そんなわけで、いつものようにベッドから起き上がることができた私は、ちゃちゃっと準備をすませ、7時15分に家を出た。  ボル○レンを2錠飲んで、サロ○チールを塗りたくって。 ドーピング検査があったら一発アウトかな。 まず匂いが怪しいもんな。 全身からメンソールの湯気が出てそうなサロメの匂い。 でも、この匂い、学生時代を思い出すわぁ。 サロメ=青春の香りラブラブ


 

午前中、市内の12の小中学校を3ブロックに分けての予選リーグが行われた。


我がチームは、①センターから速攻 ②ライト ③レフト という優先順位。 レシーブが崩れて①も②も無理なときに私(レフト)にトスが上がる。 セッターも無理な体勢からトスを上げるので、トスが乱れていることが多い。 私もネットに近いトスが苦手だったりで、打ち切れないこともある。 でも、そんな頼りない私が打ったスパイクが相手コートに落ちると、その分めちゃくちゃ盛り上がるのだ。 自分自身もテンションがものすごいことになり、全員と歓喜の雄叫び&ハイタッチ音譜  

技術のない自分にできるのは、ムードを盛り上げることくらいしかない。 そしてそれが私の役目だと、試合前から意識付けていた。


去年だったか、自分の出来に納得がいかなくて、試合が終わってからしばらく凹んでいた。 自分の役割を果たせなかった悔しさをずっと引きずっていた。  私はミスすると顔に出てしまうところがあったので、今回も、「まゆげをイモトみたいに描こうか」 「ほっぺたに渦巻き描こうか」などと真剣に考えた。 変なメイクなら、どんなに落ち込んだ表情が出てしまっても、みんな笑ってくれるだろうから。

 

でもフタを開けてみれば、そんな小細工は不要だった。 

ミスしても落ち込まない自分がいた。 レフトという、甘えられないポジションになったからだろうか。 憧れのポジションだったからだろうか。 前の日に首を痛めたところからの奇跡の復活をとげたからだろうか。 とにかくコートに立てることが嬉しくて楽しくて仕方なかったのだ。 


体勢を崩しながら打ったスパイクが、エンドラインぎりぎりに入って、ラインズマンの旗を二度見しながら嬉しさにその場にしゃがみ込んだ。 みんなが駆け寄ってきて、手を差し出してくれた。

相手のスパイクをブロックし、ボールが相手コートに落ちた。 私がブロックしたのなんて、何年ぶり? 珍体験だ。 事件だ。  

2本目のレシーブが乱れてコートの外にはずれたときに、追いかけて3本目で相手コートに返せた。 


ひとつひとつのプレーに、一生懸命だった。 


そしてあっという間の3戦3勝!  予選リーグ1位通過で、午後の決勝リーグ進出!!


途中、センターエースが肉離れで離脱するアクシデントがあったが、急きょ交代したIさんの大活躍で、チームのムードも最高潮だった。


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予選が終わった時点で決勝まで1時間半ほどスケジュールが空いていたので、私は子どもらのお昼ご飯を用意するために車で15分の自宅に帰った。


コンビニで買い物をして自宅に帰ると、長男くんはゲームをしていた。 なーんだ。 遊びに行くとか言ってたくせに。  少しして次男くんもハンドから帰宅。  

私「決勝進出だよっ! また行ってくるね!!」

息子たちとハイタッチして家を出た。 昨日までは、決勝に残ったら次男くんも応援に来てくれることになっていたのだが、お友だちに誘われ、そちらを選んだという。。。(T_T) そんなもんだね。


運転していると電話がかかってきた。 Iさんだ。 「予定より早く試合が始まるかもー。」

(☉_☉)ええええええええーーーーー!! なんですとぉーーーー???


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体育館に着くと、チームメイトはすでにコートでアップ中。 やっばい。 急いで合流し、10分もしないうちに試合が始まった。

各リーグを勝ち上がった3校での総当り戦。 まず対戦したのは去年の優勝校G中学だった。

なんでだろう。 点がとれない。 ムードも悪くなかったし、特別何が悪いわけでもなかったが、点につながらなかった。 立て直せないまま、負けてしまった。

次の試合はG中-vs-K小だった。 個人的にはK小のほうが怖かった。 1人、ものすごいドカン爆弾エースがいるのだ。 でも総合的な強さで、G中が勝った。 最終試合を待たずにG中の優勝が決まった。

そして最後は我がM小-vs-K小の2位決定戦。 ドカン爆弾エースを押さえてしまえば、そんなに怖くないとも思えた。 でもブロックの間を抜けてくるスパイクが何本もコートに落ちた。。。


2戦2敗。 結果、3位に終わった。  連敗したけれど、チーム全体に清清しい空気が漂っていた。


個人的には・・・

神さま、首を直してくれてありがとう。

そして、いろいろな偶然を、ありがとう。

今回は、たまたま前日の天候が悪くて、たまたまレフト候補のXさんのお子さんの運動会が延期されて大会と重なって、たまたま人数がぎりぎりで、私がレフトというポジションをもらえた。

チームは負けたけど、自分的には楽しい大会だった。 こんなことブログでしか言えないが。

もう、来年はこんな偶然はないかもしれない。 

でも来年は6年生だから、M小で出られる最後の年。 優勝狙ってがんばろうかな。


と、言い残して、また長い冬眠に入る私。

練習再開は、たぶん、来年の夏の終わり。


「復帰してもすぐに追いつくからすごいよね。」 打ち上げの席でキャプテンに誉められたニコニコ


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