そもそも長男くんの帰りが遅いからいけないんだむかっ


いつもだいたい夜7時半ごろには帰宅する。 でも昨夜は8時になっても8時半になっても帰ってこなかった。 今週末の文化祭の準備が忙しいのかな。 でも学校は7時には閉められると思ってたけど。。 

もうすぐ9時だ。 ちょっと遅すぎる。  近所の同級生ママさんにメールで聞いてみようか。

いや、その前に、ちょっと外に出て見てみよう。 メールしたとたんにチャイムがなったりすることもあるし。


私は様子を見に、玄関ドアを開けて外に出た。


すると、そのとき!!!








ボトッ!!!




(☉_☉ii)




私の頭に何かが落ちてきた!! 

そして首の後ろをつたって背中のほうへ!!





Σ(゚д゚;)






(((゜д゜;)))


いやーーーーーーー

いやーーーーーーー

いやーーーーーーー

だれかーーーーーーー

だれかきてーーーーーーー

だれかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!





私は、咄嗟の出来事に、声が出なくなるタイプらしい。

何かがアタマに落ちてきた恐怖に、しばらく声が出なかった。 しかし、じょじょに、その感触から沸き起こる想像力にさらに恐怖心があおられ、だんだんと声が出て、そしていつの間にか泣き叫んでいた。  幼稚園児のように泣きじゃくりながら、助けを呼んでいた。


「な、なにかが落ちてきたの。 なんかいない!? 背中になんかついてない!? うああああ・・・」  髪をかきむしり、エプロンやTシャツをバタバタさせ、パニくる私。  とんできた次男くんとペハ。 ペハは背中の中を調べてくれた。 「大丈夫だよ! なにもいないよ!」 

「で、でもね、なにか背中のほうに落ちたの。 そ、そのあと、家の中に入ったかもしれない。 なにか、なにか、黒かったの。 うあああああ・・・」


そう。 そいつは黒かったのだ。 そして、虫とは思えない、微妙な重量があったのだ。

パニック状態の私が想像していたのは、巨大な「G」だった。 それはそれは恐ろしい想像だった。


「大丈夫だよ。 なにも付いてないよ。 外に逃げたのかもしれない。 ちょっと見てくるか。」

ペハがそう言って、サンダルをはこうとした時だった。





バサバサッ!!!!!




ぎゃぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁっ!!!!!!!



 



黒いモノがサンダルから飛び立ったのだ!





                      つづく。。。