36歳。
幼い子供のまま、
歳だけが重なって行った。
嘘と偽善で固められた心。
偽物と言う名の仮面を被る。
そして、
取り繕う事に全力を注ぐ。
他の誰かを演じた。
私って…誰なんだろう…
気付いた時には、
本当の自分が分からなくなっていたよ。
抜け出したいと思った時には、
最早、セメントの様に固まっていた。
気付くのが…遅かったね…
もっと早く、あなたに出会っていたら、
もっと早く、気付けていたら良かった。
消えちゃいたかった。
居なくなっちゃいたかった。
生まれて来なければ良かったと、
心の底から思ってしまったんだ。
人を羨んでばっかりで。
人を妬んでばっかりで。
私の周りには、
誰も居ない。
友達も居なくなっていたよ。
自分の事、
好きじゃないな。
人生やり直したいとは微塵も思わないけれど、
もう私には生まれたくないな。
かと言って、
生まれ変わったら他の誰かに生まれたいとも望んでいない。
命が尽きたらそれで終わりたいだけ。
又この世界に存在したくないし、
人間には生まれたくない。
今のこの命が終わったら、
それで終わりたい。
そんなどうでも良い事、
考えていたよ。