最初に、ちょっと、私語りをさせてね。



興味のない人は、すっとばして下さいね(・ω・)/







私自身は、特にクラッシックを聴く方ではないんだけど、子供の頃からピアノは習ってたの。





いわゆるYAMAHAの音楽教室。





でもね。




こっちはお友達のお姉さんが、ポールモーリアか何かを華麗に弾いてくれたのに憧れてて、エレクトーンを習うつもりまんまんだったのにさ。





当時、親が子どもに習わせるのが流行ってたせいもあったのかしら。





「やっぱやらせるならピアノだろ」って思ったんだね。





ピアノ習うことになっちゃって。





頭来てね笑。





出だしから、躓いた気分よ。





それでも、一日最低30分、週に1~2回のレッスンは、お引越しが多かったに関わらず、続けていたわね。





学校では、ちょっとした会や催しがあったりすると、ピアノ奏者に抜擢されてね。





そんな時は、張り切って練習してたなあ。





小学校4年の頃かな?




転勤で地方に住んでたんだけど、東京に戻って来て。





当時、私が進むはずだった地元の中学校が、ちょっとだけ荒れていたのを親が懸念したんでしょうね。





ちょっと・・・って言うか、まあ、学校の窓が全部割られていたり、トイレの便器が全て破壊されていたりとか笑?




ええと・・・お受験対策に、に通わされて。





本人としちゃ、別に私立進学なんて特に憧れもないし、何より仲良くなった地元の友人たちと別の学校に行くなんて全然望んじゃいなかったわけなんだけど。




だいたい、お受験用の勉強だって、学校に比べたら格段に難しいわけよ。




平成教育委員会でやってるような問題が出るんだよ、だってガーン





手を抜いて現実逃避にノートに漫画ばっかり描いてたんだけど・・・・・・どういうわけか、運よく受かってね笑。







その当時、その学校の受験って、何と三日間もあってね。




ペーパーで試験を受けた後に、先生三人と対面で口頭試問を受けるの。





三日目は毎年、何が出るか解らなかったりしてね。




かなり個性的な試験なのね。




映画観て感想言わされたり、時刻表渡されて旅行計画表書かされたりと、様々なんだけど。





・・・・・・・たぶん、それが良かったんだね笑。





結局、その学校に、通学時間1時間半かけて通うことになったの。





入ってから・・・。




まあ、それまで極めて普通に育って来た私にとっては、あの学校は相当にメトロポリタン&エキセントリック過ぎて、いろんなカルチャーショックを受けたりしたんだけども笑!!!





・・・・・・しばらくして、仲の良かった子が、ピアノを弾いてくれてね。





何を弾いたと思う?





ショパンの『幻想即興曲』。





あれって、右手と左手の拍子が違うのよね。




中1だよ?




私なんて、せいぜいブルグミューラーとかツェル二ーくらいだよ。




今まで学校の友達で、他にピアノ習ってる子だって、やってる曲の番号は違っても同じようなもんだったのよ。





恐らくは父は、たいした知識もなく、割とレベルの高い男子校の名前だけを耳にしたことがあったんだね。




私が進学した女子校の方は、幼稚園から大学まであるんだけど、高校から音楽科のある私立校だったの。




しかもその卒業生で一番有名な方は、あの指揮者・小澤征爾さんだったヽ((◎д◎ ))ゝ!!!





そんな前知識、たぶんうちの親、無かったと思うんだよね(´・ω・`)うん。




・・・・・私はもちろんのこと笑。





で、私が進学したのはその普通科だったんだけど、高校の音楽科を受験する際、校長先生が同じだから、音楽科の受験に失敗しても、普通科の高校には進学できるようになってるのね。




つまり、音楽科受験のために入学している人がけっこう居たのよね。





そういうコってね、凄いの。




おうちに防音の練習部屋があったり。




一日4時間以上、先生を付けてレッスンしていたり。




だから概して、お金持ちのおうちの子が多いのもまた事実。





芸術って、全てとは言わないけれど、やっぱりお金がかかるんだね。




ま、そんなこんなで、私、色んな意味で、ショックを受けてね~(TωT)




音楽は大好きだったのに、もう、ピアノ弾く気がなくなっちゃったんだ~。











とまあ、長い私語りはこのくらいにして笑。






『のだめカンタービレ』22巻です。





クラッシックを聴かない私ですが、その学校に在校していた頃は、いやがおうにも身近にあったのがまたクラッシックです。




そして、のだめみたいな才能は無くても、このヒロインには素直に感情移入出来るポイントがたくさんあるの。





1.平民の出。笑



2.楽譜が読めない(耳コピ。私は楽譜はダメでしたが、先生が弾いてくれると見ないでも弾ける方でした)。



3.部屋掃除が苦手(あそこまで酷くない。私はいやいやながらもやるってば笑)。



4.アニメ好きのオタク。





まあ、このくらいにしとくか( ̄▽+ ̄*)



『5.ヘンタイ』とかもあるけど、このくらいにしとくか・・・ヽ(゜▽、゜)ノ





千秋が生まれた環境に於いて、音楽と生きて行く覚悟を早々としていた(しやすかった)人間だとしたら、のだめは最後まで、その覚悟をするかどうかで悩んできた人間です。




最初の頃は、自分より遥か高みに居た千秋への憧れや恋が、どうにか彼女の動機となっていた。




でも、彼女の音楽の才能は、彼女のメンタル面のポテンシャルよりも、ずっと高みにあって、たぶんそれはとても残酷なことなのです。




もしかしたら、この話、千秋の彼女として音楽なんてそこそこの位置に置いといて、恋に走ってさっさと千秋の奥さんにでもなった方が、のだめの女性としての人生にはずっとハッピーエンドなのかもしれない。




でも音楽と言うか、まあ芸術って奴は、そんな個人の私的な幸せとかはどうでもいいとこで結実する場合も多々あるやっかいな野郎なんだろうなと思うわけです。




そして今回ついにのだめは、シュトレーゼマンの悪魔の導きによって、その神の領域に至る芸術の深淵を覗いてしまったのですね。


(このおっさんマエストロはいいんですよムキーヾ(。`Д´。)ノ!!!年齢的にも死期が近いし(←こう言う言い方は辞めなさいゆみちゃん)、それだけに逆に、その瞬間をまたこうして得ることがこの世へ縋りつく一つのエネルギーへと還元されるとこまで到達してるんだもの。だから、つやつやしてたじゃん笑)




千秋のセリフ、切なくて泣けてきました。




「天使はオレか」




のだめが千秋を神さまのところへ連れて行ってくれる天使だったわけではなく、神に魅入られたのは、のだめの方だと言うのです。




千秋もまた、その神の領域へと足を踏み入れようとしている人物です。




どんな思いであの演奏を聴いていたのか、このセリフ一つで胸が震えます。





切ない・・・・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。







実は、前回の巻が出た地点で、友人と展開の予測でぶつかりました。




この地点では、22巻で最終回だと思っていたんでちょっとズレますが。





果たして、二ノ宮先生は、のだめと千秋を結婚させるかどうか?





私としては、させないのもまたありだと思っています。




友人は、させて欲しいと思っているようです。




別に独身者と既婚者だからこういう風に意見が割れたんだじゃないと信じたいですが笑、少なくとものだめが結婚出来て良かった幸せだ~はいハッピーエンドってのは勘弁して欲しいし、そうはなさらないと思うんですよね。





のだめの幸せがやっぱりそこだけにあるのだとしたら、この物語自体が破綻してしまうと思うのね叫び






さてさて。




『のだめカンタービレ』は、いったいどんな音色で最終章を迎えるのでしょうか。