先々週の土曜日ですが、例のボジョレー大会に残念ながら参加できなかった友人からメールがありました。
「土曜日に、銀座か東京駅で呑む?」
銀座の上海灘に行きたかったため、待ち合わせを銀座で。
因みに、シャンハイタンは魔都と呼ばれた古き良き時代の上海をイメージした香港のアパレルブランド笑。
NYやロンドン他、世界各国にお店があり、数年前、ついに銀座にオープンしました。
日本では銀座だけ。
イメージはシノワズリで、西洋的東洋の解釈、といったコンセプトが非常に素敵
冬のニットで、高級なカシミアシルクを使ったものなどは、薄くても非常に温かで、ずっと愛用しています。
私は、VIVIENNE TAMなんかも大好きで、実は毎年、セールの時期の香港に行って、お買い物しています(ついでにシャネルのコスメもまとめて買う)笑。
店頭の品で気に入ったのが、タイトでシンプルな黒なんだけど、肩が少しだけ出るカットのワンピース(友いわく、HPにあったらしい)と、前ボタン無しの布が、歩くと美しく動くドレープが美しいデザインのニットカーディガン
新発売のマンダリンティーのトワレの香りも、好みでした
さて。余談、終わり。
まずは、腹ごしらえで、もつ鍋のお店へ。
土曜日の夜なので大変繁盛していましたが、私、もつ鍋ってけっこういろんなお店を食べ歩いておりまして、ここのお店は、それなりに美味しかったけど、とりたてて書くほどではないので、割愛。笑
生レモン割りを何杯か呑んで、ちょうど気持ち良くなってきたところで、本命の日本酒のお店へGO!
お店は、上海灘のはす向かいにあり、行列で有名なチョコレート屋さん、ピエール・マルコリーニのお隣にあります。
『SAKE SHOP 福光屋』さん。
そうです。
金沢では有名な酒屋さんです。
(因みに、私は父方の本家が金沢なので、案外、金沢には詳しいです)
お店は路面店で、ガラス張り。
右側がお酒を陳列して販売している店内となっており、左側には、カウンターバーがあります。
手前に見える、一見、ウィスキーやブランデーとも見まごう琥珀色をしたのが、日本酒を十年~三十年熟成させた熟成日本酒です。
日本酒だって、熟成できるんですよ。もちろん高級品です。
(ピンと来た方。そうです。『もやしもん』で、あの方が空けちゃった、アレの実物・・・もうすぐ祝新刊発売!)
私は、火入れしていない無濾過の『加賀鳶』の生酒、大吟醸と純米、あと何か(笑)、と『白貴』(にごり酒)の呑み比べセットからいただきました。
まあ、いわゆる大吟醸はおいしいですよ、素直に。当たり前です。
(こんなに繊細で美味しいお酒、世界に無いですよ、絶対)
でも、この無濾過のコは、まだちょっとだけ、気性が荒くてね。
粗野な部分が、ほんの少しだけ、残ってるんですね。
これが、非常に美味しくて。
最近は、新酒の出るこの季節、あれば選んでこればっかり呑んでます。
(裏ワザですが、瓶ごと62°のお湯で湯煎して、蓋をして、冷蔵庫で寝かせる手もあるそうです。つまり、自分で火入れしちゃうわけですね。これは、今度また書きますが、東京の酒造協会?のおじ様に聞いた笑)
そして。
私、実は、朝食は毎日、酒粕から作る甘酒をお椀に一杯と緑茶、という生活をもう10年以上、送っております笑。
寒い朝には身体も温まり、適度な糖分も取れ、ビタミンなんかも豊富なのですが、何より単純に「味が好き笑」
実は、どぶろくをはじめ、にごり酒に目がないのです
旅行に行った際も、必ずそこの地酒のにごり酒をカップで大量買いするくらいです。
まあ、はしたない
(一度、サミット前の新千歳空港の手荷物検査で引っかかりました。まさか係員の言う「中のペットボトルを出して下さい」の一言で、『千歳鶴』のにごり酒カップを三個も出す羽目になるとは・・・)
なわけで。
にごり酒『白貴』を、スタンダードサイズでおかわり。
この、発酵途中のふくよかな酸味。
は~今、まさに、菌が醸してる~な状態の味が、もうたまりません。
なので。
抜かりなく、これをお正月用に買いました笑。
あ。
ここ、おつまみも素敵でした。
私たちは、甘えびの塩からと、ふぐの粕漬け、ごりの佃煮(金沢の川魚で少し苦味があります。私が好き)、砂糖胡桃を三人でシェアして呑んでましたが、ほかにもいろいろあって、中から三品選べたりするお得なセットがあります。
んでね。
お土産は、上の『白貴』と、可愛らしいパッケージの酒粕饅頭を。
このお饅頭、やはり金沢で有名な、しょうがのお煎餅『柴舟』のお店が出している、なかなか由緒正しいもの。
こづちの焼き印が押してあってとてもキュートで、縁起も良さそうでしょう?
さて。
一人は電車の関係でここで、さよならだったんですが。
ぶっちゃけ、呑み足りなかった私ともう一人は、東京駅エキナカ・グランスタにある、はせがわ酒店さんへハシゴ決定
昔、『銀の鈴』と言う待ち合わせ場所だった駅の中の、中地下みたいな位置に出来た、数々の話題の飲食店が並ぶ、まるでデパ地下みたいな状況になっちゃってる話題のフロアです笑。
ま、そこで。
『はせがわ酒店』さんが、販売フロアの横に、やはりバーを併設してらっしゃるんです。
土曜日の夜ということもありまして、物凄い混雑ぶり。
椅子はすべて埋まっている上に、横にあるスタンディング用の丸テーブルも埋まってました。
しかし、せっかくだもの。
カウンタの端も端、レジの横で、立って呑みました・・・(ぼそっ)笑。
友人が、飲みたがっていた『十四代』(日本酒の方。焼酎も同じ名前でありますね)、私は『酔鯨』。
その後、ボジョレー大会に来られなかったそのコのために笑、お店お勧めボジョレーを一杯づつ
そのまま、お互いの電車に乗って帰りました。
以上。
なんてね~ん
ちょっとばかし東京人っぽい、各地のお酒を、お酒屋さんがプロデュースしたシャレたバーで呑むなんて言う、今どきでおっしゃれ~なお酒の飲み方をしたのですが(実際は都内在住は私だけで、後は千葉と神奈川在住者)
実は、東京にも、まだ何軒も、地酒の酒蔵があるのをご存じですか?
先日、都内にある酒蔵の、火入れしてない無濾過生酒を、再び、今度は大みそか用に買い足しました笑
次回のお酒よもやま話は、そんな話をしてみたいな~