いつか見た夕焼け 僕も帰ろおうちへ帰ろ♪






リーマンブラザーズの破たんが、思わぬところに影響を及ぼしている。


その一つが、京品ホテルの閉鎖。



何がどうしてこうなるのか、今の世の中の仕組みは、ちょっと難しく複雑過ぎはしないか?


これを一回、ニュースで見た程度では理解できなかったのは、私だけではないと思う。


何で、ここが潰れんの?みたいな。




京品ホテル。



泊まったことが無くても、品川駅を出て、品川プリンスホテルへ行ったことがある人ならば、何となく「ああ、あのホテル!」と思いだすかもしれない。



そう、あのどう贔屓目に見ても、きらびやかな六本木ヒルズに入ったリーマンブラザーズの日本支社とはこれっぽっちも共通性のなさそうなこの京品ホテルは、いつの間にかリーマンブラザーズの傘下にあったのだ。



で、リーマンは潰れちゃったわけで、その負債を埋めるべく、この京品ホテル(の土地)を、とっとと売っ払いたいのである。



誤解を恐れずに書いてしまえば、この話、後ろに聳える品川プリンスの話だったとしたら、今よりよっぽどリアリティがあるニュースになるのではないか(←規模とイメージの話です)。




因みに。



京品ホテル、一億円弱の黒字営業アップである。



やっぱり良く、わかんないでしょ・・・はてなマーク





これは憶測の域を出ないのだが、つまり、この京品ホテルの社長が、回せるお金欲しさに、リーマン子会社にここの土地を証券化して売っちゃってたのかな?


テレビやワイドショーの画面に映し出される従業員たちの、解雇への必死の抵抗の様子は、見ていて非常に胸が痛い。全部屋を従業員が借り切ったり、自主営業でまだ営業を続けているそうだ。



真面目に、一生懸命働いてきた人が、こうも簡単にはじき出される世の中は、何かおかしくはないだろうか。


そして、この言葉が、何となく虚しさと妥協を持って、字面だけ踊っているような感覚になるのは、いったい何なんだろう?



誰かが、救ってあげられないものか・・・しかし、今、リーマンブラザーズ関連の物に手を出すのは、どんな経営者でも危険だと思うのは、素人ながら当然のことだとは思うが・・・。




実は。


なぜ私が今、特別こんな思いを抱くかと言うと、あそこに約一年前、酔っぱらって千鳥足で、もう絶対おうちには帰れない友人を一人、ぶっ込んで来た記憶があるからです笑。


彼女の家は町田の方で、あそこから電車で乗り継いで一時間半はゆうにかかるし・・・。




その日久しぶりに会い、同じ品川の反対側の方向にあるビルの中のオイスターバーで、楽しい会話をしながらお酒を飲んだのね。


私と、もう一人と、その子の三人で。でもその子、お酒は強くなかったのを私、失念していた。



しかし、会話が弾むとお酒もすすむものよアップ仕方が無かったの笑!



しかもね、お店が『ボンベイ・サファイアフェア』なるものを開催していて、ボンベイ・サファイア(ジン)のカクテルを一杯頼むごとに、非常に可愛いパッケージに入ったミニボトルをサービスしてくれていたので、彼女も頑張って飲んでしまったのだ(ボトルの色が美しいボンベイ・サファイアですが、私は本来はジンが嫌いです。でもまあ、アルコール発酵したものなら、ぶっちゃけ何でもいいんですね・・・しょせん味なんてわかっちゃいませんよ笑)。




そうして、しばらくして。



・・・・・・私以外、二人とも潰れてしまったしょぼん




一人は自力で先に電車に乗って行って、もう一人を支えながら、私はホテルを探した。



ビジネスホテルの支配人をやっている別の友人に連絡して、品川周辺のそのホテルの位置を聞き、そこまで行ってみたら、あいにく満室とのこと。



で、すぐに思い出したのが、こちらの駅前にこじんまりと構える京品ホテルだった。



だが、最初は少し迷った。



正直言って、酔っ払って立つのも歩くのもやっとの女一人を、果たしてこのホテルに泊めて大丈夫なんだろうか?と言う外観だったから笑。



確か、ロビーは二階にあった。



古いが、清潔な印象。きちんと掃き清められているようだった。


受付に、中年の男性が一人だけ居た。



尋ねてみれば、和室なら一室だけ空きがあるとの事。夜も遅いせいか、非常に静かな、落ち着いた声で話す。



じゅうぶんだと伝えると、朝ごはんが付くとのことだったので、一応和食を選び笑、すぐ横の廊下から左右にある扉の右側の方の、三番目の部屋を案内された。


中に入ると、畳張りの部屋にすでに蒲団が敷いてあった。


私は友人を寝かせて、そこを出た。



印象は、凄く良かった・・・。


それは、特別な笑顔も会話もない、非常に短いやりとりではあったが、こちらの求めることだけを的確に受け止めて貰えたような気がした。



サービスとは、時にこういうシンプルな物で非常に満足する場合があるのだ。




記憶が間違っていなければ、おそらくその時に受付をしてくださったのが、ここのところ連日でテレビに映し出され必死でコメントをされている、支配人の方だったように思う。



まさかその一年後、こんなことになるとは思いもしなかった・・・。



それが、あんな理由でである。


まさにそれは、あんなわけのわからぬ理由で、である。





私にとってはこうしてたった数分の縁ではあるのだが(その友人は一夜ですね笑)、どうにか良い方向へと話が運ばないかと切に願うばかりである。