自分達で新興住宅地に家を建てていました。
そこにあるストーリーは、良くある嫁姑問題と転勤の多い父の仕事の関係と、父の姉妹の問題が重なったものらしく、本家の跡取りである父が家を建てた時に仏壇を引き取っていたので、実家には仏間がありました。
よくよく考えたら、本家の仏壇があるのに私の両親が家を新築している事や、祖母が街中の借家に父の姉妹とその子供達と同居している事は、田舎では不自然な家族関係なのですが、子供の私は気付くこともなく、祖父と曽祖母の写真がある仏間に朝からお茶を持って行ったり、ご飯が炊けたらまずは仏壇にお供えする、と言った生活を送っていました。
忘れもしない中学2年生の春のこと。
学校から帰って来たら、いつもはフルタイムで働いている母が珍しく家にいました。
いいえ、正確にはもう1人、老年の男性がいました。
そして、母から告げられたのです。
「貴女のお爺様よ」と。
仏間の写真は、祖父ではなかったのです。
じゃあ、あの人は誰?
続きます。