こちらの絵本。
- ぶたにく/幻冬舎
- ¥1,728
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いわゆる「畜産」について描いた写真絵本です。
ブタをあかちゃんから育て、と場へ連れて行って食肉にし、加工して製品にするまでを写真で追っていきます。
ぶたさん~♪なんてりっくんは喜んで手にしていました。
読み始めると、3人とも「かわいい~」を連発。
あかちゃんが生まれて、おっぱいを飲んで、元気に駆け回る・・・そりゃあかわいいだろうね。
でも、と場へ連れて行ってからは一変。
出てくるときにはもうぶたにくになっているのです。
一匹まるまるつるされて…そこには「かわいい」なんて感情が入り込む余地もなし。
ああ、こうやって私たちが食べている豚肉はできているのか。
私は本当に感慨深くその写真を見ていました。
人間が食べるお肉になるために、生まれてくる動物。
私たちは、そうした動物たちの命をいただいているのだなあ。
それを育て、食肉にする人たちの仕事があってこそ、私たちは美味しく食べられるんだなあ。
あとがきにもありましたが、残さず大事にいただくこと。
それが、動物たちのために私たちにできることです。
目を背けたくなる現実、でも見なければならない。
人間は、本当に業の深い生き物ですね。
せめて、命をいただくという気持ちを常に持っていたいと思いました。
この絵本を子どもに読み聞かせるかどうか。
ひょっとしたら意見がわかれるかもしれません。
我が家では、りっくんはわけがわからないのでいいとして、ユウくんとハヤくんに読む前に確かめました。
「これはぶたさんがぶたにくになるお話だよ。ぶたをお肉にするシーンも出てくるよ。読んでも本当に大丈夫?」
2,3回は聞いたかも。
でも、ユウくんが「僕もう2年生やで。大丈夫、読んで。」というので読みました。
ハヤくんも「大丈夫」と言っていたけれど、年長さんには本当は早いかもしれません。
いつかこの絵本を読んで、ぶたにくがどうやって食卓までやってくるのか知ってほしい。
でも、そのタイミングを見極めるのはとっても難しい。
読むかどうかは親の判断・責任で、と思います。
でも、私はこの絵本と出会えてよかったなあ。