ぶた にく | 絵本で育む☆ハッピーライフ

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子育ての中で読んできたおすすめの絵本や本、そして絵本講師・学校図書館司書としての活動などを紹介します。
大府市をはじめ、東海地方で絵本講座・絵本カフェなどを開催中♪

私たちは、普段口にしているたべものが、どんなふうに自分の元へとやってきたのかをどの程度認識しているのだろうか?

こちらの絵本。

ぶたにく/幻冬舎
¥1,728
Amazon.co.jp

いわゆる「畜産」について描いた写真絵本です。
ブタをあかちゃんから育て、と場へ連れて行って食肉にし、加工して製品にするまでを写真で追っていきます。


ぶたさん~♪なんてりっくんは喜んで手にしていました。
読み始めると、3人とも「かわいい~」を連発。
あかちゃんが生まれて、おっぱいを飲んで、元気に駆け回る・・・そりゃあかわいいだろうね。
でも、と場へ連れて行ってからは一変。
出てくるときにはもうぶたにくになっているのです。
一匹まるまるつるされて…そこには「かわいい」なんて感情が入り込む余地もなし。
ああ、こうやって私たちが食べている豚肉はできているのか。
私は本当に感慨深くその写真を見ていました。

人間が食べるお肉になるために、生まれてくる動物。
私たちは、そうした動物たちの命をいただいているのだなあ。
それを育て、食肉にする人たちの仕事があってこそ、私たちは美味しく食べられるんだなあ。

あとがきにもありましたが、残さず大事にいただくこと。
それが、動物たちのために私たちにできることです。

目を背けたくなる現実、でも見なければならない。
人間は、本当に業の深い生き物ですね。
せめて、命をいただくという気持ちを常に持っていたいと思いました。


この絵本を子どもに読み聞かせるかどうか。
ひょっとしたら意見がわかれるかもしれません。

我が家では、りっくんはわけがわからないのでいいとして、ユウくんとハヤくんに読む前に確かめました。
「これはぶたさんがぶたにくになるお話だよ。ぶたをお肉にするシーンも出てくるよ。読んでも本当に大丈夫?」
2,3回は聞いたかも。
でも、ユウくんが「僕もう2年生やで。大丈夫、読んで。」というので読みました。
ハヤくんも「大丈夫」と言っていたけれど、年長さんには本当は早いかもしれません。

いつかこの絵本を読んで、ぶたにくがどうやって食卓までやってくるのか知ってほしい。
でも、そのタイミングを見極めるのはとっても難しい。
読むかどうかは親の判断・責任で、と思います。


でも、私はこの絵本と出会えてよかったなあ。