この絵本、子どもたちにウケたわ!
とか。
このテーマは低学年にはウケるんだけど、高学年にはちょっと無理だわ~。
とか。
やっぱり絵本を読み聞かせる醍醐味の一つに、聞き手の反応を直接感じられることがあげられます。
絵本を楽しんでるな~と感じると、読み手も嬉しいですからね。
でも、「ウケる」ことが全てではない。
目に見える反応だけを追い求めてはいけない。
それは私が絵本講師になって学んだことの一つです。
今日紹介するこちらの1冊。
- 空の絵本 (講談社の創作絵本)/講談社
- ¥1,512
- Amazon.co.jp
数日前に図書館から借りてきて、家の「借りた本スペース」に置いてあるのですが、どうも我が子が手に取った形跡はありません。
子どもウケという観点からいくと、ウケないのかな~?
でも、この絵本はイイ!!
雨が降って、雷が鳴って、いつしか雨がやんで星がまたたきはじめ、夜になる。
そんな空の様子を描いたシンプルな絵本なのですが、長田弘さんのことばの世界がとても迫力があって引き込まれ、荒井良二さんの絵もまた迫力があって見入ってしまい、あっという間に月がのぼって夜になってしまった…そんな感じがしました。
絵をじーっと眺めていたい。
でも、
目を閉じてことばだけに聞き入っていたい。
そんな気持ちになる本です。
大人になったからこそ、感じられる間というのがあるのかもしれない。
ユウくんやハヤくんが読んだらどうだろうな~。
なかなか夜の読み聞かせに選ばれないので、今日あたり私の希望で1冊入れてもらおうかしらと思っております