次に読んだ時に印象が変わることがよくあります。
最近印象が変わった本がこちら『にぐるまひいて』。
- にぐるまひいて/ほるぷ出版
- ¥1,470
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1980年にコルデコット賞を受賞した作品で、バーバラ・クーニーは絵を描いています。
10月のある日、とうさんは家族みんなで一年をかけて作った作物をにぐるまに積み、町へ売りに行きます。
そして、全てを売ったお金で家族の必需品やプレゼントを買い、また家へと帰ります。
言ってみれば、家から町への一往復の過程を描いただけの作品です。
ですが、ここに描かれた世界が、なんと慎ましくも喜びに満ちた世界であるか!
そこには家族で助け合い日々働いた一年の暮らしや、
物を作ることの喜び、生きていくための知恵などが静かに描かれています。
『大草原の小さな家』として有名な、ワイルダーのインガルス一家物語シリーズにも同じような感想をいだくのですが、
人間が作り出している日々の営みを、とても愛おしく感じます。- 大きな森の小さな家 ―インガルス一家の物語〈1〉 (福音館文庫 物語)/福音館書店
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以前に比べてこの絵本に強く惹かれるのは、
私自身の絵本を見る目が日々変化しているせいなのか、
価値観の変化の問題なのか…。
子どもでも、成長するにつれて1冊の本から得るものは違います。
大人でも同じなんですね。
私も成長していると信じたい
いずれにせよ、とても幸福な出会いを再び果たしたことに変わりありません。
「古き良きアメリカ」を描くのが得意なバーバラ・クーニー。
『ルピナスさん』も有名ですが、
- ルピナスさん―小さなおばあさんのお話/ほるぷ出版
- ¥1,365
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- 大きな森の小さな家 ―インガルス一家の物語〈1〉 (福音館文庫 物語)/福音館書店
こちらの一冊もとてもおすすめです。
- 満月をまって/あすなろ書房
- ¥1,470
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子どもたちはどんなふうに感じるのかな?
聞かないけど聞いてみたい…うずうず。
読み応えのある一冊です。