第4話
今夜の露天風呂は
月の光に包まれていました。
やわらかな光が
雲の上に降りそそぎ
お湯が静かにきらめいています。
とても静かで
どこか深い夜。
湯けむりの向こうから
すっと
やさしい光が降りてきました。
「こんばんは」
静かで
あたたかい声。
そこにいたのは
月の女神でした🌙
長い髪を揺らしながら
ゆっくりと
お湯に入っていきます。
その瞬間
露天風呂全体が
やわらかな光に包まれました。
女神は
月を見上げながら
そっと言いました。
「心に
抱えたままの想いはありますか?」
その言葉に
胸の奥が
少しだけ動きます。
これまでのこと。
言えなかったこと。
我慢してきたこと。
誰にも見せなかった
自分の気持ち。
女神は
やさしく続けました。
「もう
手放してもいいのですよ」
無理に
忘れなくていい。
でも
ずっと抱えたままで
いなくてもいい。
「あなたは
十分に頑張ってきました」
その言葉が
お湯の中に広がって
心の奥を
そっとゆるめていきます。
「涙が出るときは
そのまま流してあげてくださいね」
月の光は
すべてを
やさしく受けとめてくれるから。
気づかないうちに
力が入っていた心が
少しずつ
ほどけていきます。
もし今
心の中に
手放したいものがあるなら
今夜は
この月の光の中で
そっと
ゆるめてあげてください。
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♨️ 今日の湯けむりメッセージ
「もう抱えなくていい。
あなたは十分に頑張ってきた。」
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また
雲の上の露天風呂で
お会いしましょう。
今夜は
やさしい風が吹いています。