こんにちは、こんばんは
借金マンのクズ女、ユメヤブです![]()
久しぶりなので自己紹介です
私はギャンブルと買い物に依存しています
依存?ちょっと違う。
私の脳はギャンブルとモノを買う行動に支配されています
私の理性や感情が、私の行動を支配しているのではありません
ギャンブルと買い物が私の全てを支配しています
治療はしていません
人生終わってる
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母が亡くなった日
私はスロットを打った
人間として終わっている、自覚はある
新幹線の停車する駅までスエット姿で向かって
「さすがに喪服は自分で買わないとだめだよね」
と思いデパートへ、、、
買い物依存症がデパートに入るとどうなるか、、、
エプロンを5枚買って出てきた
「喪服は!!!!」
エプロンの売り場で足が止まってしまって。
後先の事を考えられないくらい、
「エプロンを買う」
という作業に執着してしまって![]()
妹と合流
私の格好を見た妹は
表情がみるみる曇っていく
「お姉ちゃん、、、洋服は◯◯駅で買おう」
「おばちゃんからあの後連絡がきてね、火葬は日程の都合とかで今日はできないらしい。お母さんにお別れできるよ、お姉ちゃん」
妹「、、、それから」
私はジャージ姿で、紙袋に入ったエプロン5枚を握りしめている
財布とiPhoneしか持っていない
妹「お姉ちゃん。大事な案件って言っていたけど、その格好でお仕事してたの?」
スロットを打ちたすぎて、咄嗟についた嘘が簡単にバレてしまった
「私はいったい何をやっているんだろう」
この瞬間から私はずっと、実家に到着するまで
「私はなんなんだろう」
とずっと考えていた
新幹線の中で、目を瞑っていた妹。
寝てるのかな?
と思ったけれど違った
涙が溢れている
ごめん、、、、
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実家は新幹線の駅を降りても、
さらに在来線と1日に数本しかない路線バスに乗って
長いこと移動しないといけない場所にある
すごい田舎なんです
野犬が何匹もいるような、空き家がたくさんあるような。
そんな中にある立派だけど古い家。
私の牢獄。
あの家の中で、私は父親に何度も何度も、、、、
最寄りの駅に到着した時、
おばちゃんの友達が車で迎えにきてくれた
私が家を脱出した時に車で送ってくれた人だ
「大きくなったねぇ、長旅疲れたやろう?到着したら起こしてやるけん、それまで寝とかんね」
おばちゃんから妹に電話がかかってきた
妹は泣いている
妹が電話している間も
「私はなんなんだろう、、、」
ってずっと考えていた
お母さんは葬儀場にいて
おばちゃんがそばについているらしい
「あの人は?」
おばちゃん「兄さんは、、、、」
あの人は奥さんが亡くなったのに
喪主なのに
母の側にいないらしい
妹の様子がおかしい
肩で息をしている
顔を上げないので妹がどうなっているのかわからないけど
私も姉らしく妹をケアしないと、、、
「たぶんあの人は私たちが来るかもしれないから席を外してるんかもよ」
妹「違う!!!愛人と会ってるんだって!!」
言葉が出てこない
クマゼミの大合唱がその場をさらに居心地悪く演出していた
葬儀場の近くに到着して
おばちゃんに電話をかける
「あの人は?いない??」
父はまだいない
喪主なのに、、、!!!
私たち姉妹は母親と対面した
最初に妹が駆け寄る
私は怖くて近づけなかった
強烈なお香と混じって甘い匂いがする
お母さんの匂いなのか、、
妹が取り乱して、大声で喚き始めた
「ママ!!!ママ!!!いやだ!!!ママが溶けてしまう!!溶けてしまう!!!早く燃やしてあげないと!!溶けてしまう!!お姉ちゃん!!!!どうしよう!!!!」
お姉ちゃん!!!
おばちゃんが妹を抱きしめている
お母さん
母は、知らない物体になっていた
華奢でいつも髪の毛をくるくるにして
黒い服が多かったかな?
真夏でも日差しを気にして、長袖を着ていた
レースのついた洋服が多かったかな
可愛い女性だった
妹とそっくりで。
粗末な木の箱に入っているその人は
ブクブクに膨らんでしまって。
目や鼻やいろんなところから液が出ている
昨日の夜亡くなったんでしょう?
どうしてこんなになっているの???
おばちゃんが教えてくれた
母は血の中に細菌が入ってしまって
大量の点滴をしたらしい
アルコール依存で亡くなったのに
血液の中に細菌が入るってよくわかんないけど、、
聞き間違いだったかも
大量に点滴をするしか助かる道はなかったらしい
その点滴で身体中が浮腫んで、液がたくさん漏れてくる
拭っても拭っても、出てくるらしい
もうそこにいるのは母じゃなかった
私「このアザは?ここにも、これは?」
おばちゃん「それは多分兄さんが、、、」
この時の記憶が曖昧です
ただただ「溶けてしまう!」という叫び声だけは覚えている
妹が壊れた瞬間だった