最近、定期券を買った。毎日同じ駅で電車から降り、毎日同じ人たちと会い、朝自分で握ったおにぎりがいつもの鞄に入っていて、同じような時間に家への帰り道を歩く...白紙だった日々に、突然ある一定のリズムが現れた。紙に書かれた予定が、私をこんなにも毎日立体的に動かす。なんだかそれが楽しくて、自分の意図とは関係なしに動かされている感も、気に入っている。

 

そんなリズムに乗って過ごす毎日は、クラブで何時間も音楽に身をゆだねて踊っているような感覚に似ている。それも本当に朝方で、ただただ勝手に身体が揺れてるーみたいな時の、音楽に頼った身体。

この生活で実際、しっかりとぼやけていく身体にも、埋もれていく感覚にも、リズムは影響を受けずに刻まれ、続いているみたい。

 

こうやって、また変化していくんだーと身近になってきたバージョンの自分にさよならをして、今に染まっていく自分の肉体や思考を眺めてみる。そうやって出会う姿が、また見知らぬ人のように未知の存在に見えて、この身体が運ぶ自由さにはっとする。


そしてやっぱり、おにぎりはおいしい。よくすれ違う散歩のおじいさんと交わす挨拶は優しい。

どこまでも変化するこの生き物とダンスできることが、生きていて一番楽しい。