昔勤めていた会社のオフィスビルの風景。

窓から見下ろすと、雪が積もっていて、一部分だけ四角く光っていた。

よく見るとライトを窓枠に置いて照らしていた。みんなに気づいてもらうために、置いたんだなと思う。気が利いてるなぁ。

仕事が終わり、みんな帰りだした。

挨拶がちゃんとできていない人がいて、彼なら仕方がないなと見ていたたら、
ちゃんと挨拶ぐらいしないとだめだよなって叱っていた人がいた。

なんだか頭が下がる思いだ。なにも言わなければ、誰も変わらない。でも変わらないこともあるなと複雑な気持ち。

私も帰り支度をし、エレベーターホールに出た。

エレベーターは6基あるが、帰る時間はなかなか来ない。
間違えて上のボタンを押してしまい、あわてて下のボタンを押した。

待っている中に、同い年の女性がいた。
いつも明るい雰囲気だが、どこか気を使っている感じで、距離がある。

エレベータが来て、その人と一緒に中に入った。
少し時間が長く感じる。こういう時間は苦手だと思った。

1階に着き、ビルの回転扉を出ると、外は一面の雪だった。

足元が滑りやすいからか、その女性の手を握って歩いていた。
何かを話しながら歩いて、駅に着いた。

僕はこの駅から帰るのではないと思いながら、彼女とその駅に止まっていた電車に乗った。

車内は、暗く、真ん中一列に座席が背中合わせに並んでいる。
窓を見れるように席が作られていた。

でも、外も中も暗くて、ぼんやりとした光が座っているところだけ照らされていた。

彼女がゆったりとした口調で仕事の話をした。一生懸命頑張ってあの仕事が取れて嬉しかったという内容だった。車内で二人きりで落ち着いた雰囲気だったせいか、エレベータの感じではなく、とても距離を近く感じた。私も仕事の思いを話した。

この電車はいつ出発するのだろうかという話になり、
目を凝らして外をみると、すでに出発していたようで、窓の景色が動いていた。

音も何もしていないのに、不思議な電車だと思う。
いったいどこへ向かっているのだろう。

隣の車両には何があるのだろう。
暗い中、車両の連結部分に行き、ドアを開けてみた。

人が何人かいて、びっくりして叫んだ。

その後、窓の風景が明るくなり、都会的な図書館か、書店の町並みが続いていた。
オープンテラスのカフェで本を読んでいる人たちを見て、みんな勉強していると思いながら、
目が覚めた。

それにしても電車に乗っている夢が多い。