9/13 井出比呂之さんが

お亡くなりになりました。


夢のれんを始めた時に

音響さんが見つからず

「井出さんは忙しいから…でも連絡してみよう」

とご連絡させていただいたら

ものの5分10分で

「スケジュール大丈夫ですよ」

とのお返事!


それ以降、ずっと大谷を見守り

叱咤激励して支えてくださいました。


2023年 vol.5「とりあえず、ボレロ」

稽古開始前から体調不良との事で

入退院が続きながらも

音響プランの打ち合わせや

本番オペなども

体調に気をつけながらの参加。


一旦は落ち着いたようですが

やはり病状は進行していたのだと思います。


ボレロのあとの

vol.6「行きずりの人たちよ−青春の砂のなんと早く−」は

元々プランのみでしたので

打ち合わせのみ、

本番を観にいらしていただきました。


今年2024年vol.7「哄笑ー智恵子、ゼームス坂病院にてー」

私がせっかちなので、本番の半年前に

いつも打ち合わせをしており

井出さんの体調が安定している時期に

音響打ち合わせ〜

録音もあるのでその日にち等

諸々を話し合ったのですが

再度の入院…


チラシの飛行船ツェッペリンがお気に召されて、クリアファイルも喜んで受け取ってくださいました〜


ギリギリまで本番オペをすると

おっしゃっていたのですが

やはり難しいとお互いに判断して

ご友人の黒澤靖博さんをご紹介いただきました。


それでもいつも気にかけてくださり

稽古の休みに井出さんのご自宅へ伺って

音の確認や調整、

最終チェックをしてくださいました。

その時はもうイキイキして集中して、

身体は辛かったでしょうが

楽しそうに作業してらっしゃいました。

根っからの音響さんですっ!

↓その時の写真ですね。



「酸素ボンベ持ち込んで小屋入りとゲネは行くよ」

とずっとおっしゃっていて

でもやっぱり動けず、

小屋に入ってからはほぼ毎日、

こちらの状況をメールして〜


夢のれん初の「Wカーテンコール」がありました〜と報告したら

本当に喜んでくださって

「観に行きたいなぁ」と

毎回言ってくださいました。


井出さん用に初日のビデオをYouTubeにアップしていただき

「こんな芝居になりました!お客様、喜んでくださってますっ!」

とご報告。


終わってすぐに槇由紀子さんが

お見舞いに伺って、

その後私も病院へ。


いっぱいお話したい事があり

ペラペラ喋っていたら

「大谷さんは元気だね、俺は病人なんだよ〜」と愚痴っぽく言われながらも

うん、うん、と聞いてくださいました。


来年公演のスケジュールと候補作品、

その後の夢のれんについても

「演出を誰かに頼んで、そろそろ舞台に立ったら?」

とご意見もいただき…


お亡くなりになる数日前あたりから

そろそろ台本を送ろうかなと

思っていた矢先の

突然の訃報でした。


病院では弱気な言葉も

いっぱい言っていらして、

でもそれでも私に実感はなく

「これからもずっと井出さんにお願いしますから、ゆっくり休んでください」なんて。

今思えば気休めにしか聞こえなかったのかな。

でも本当に、

夢のれんはスタッフさんありき、

井出さんありきでした。


あー、悔しいなぁ…

まだやりたい作品はいっぱいあって

井出さんの音が絡んで

舞台がもっともっと素敵になって。


井出さんに「こらっ!」と

怒られないように

これからも頑張っていきます。

見ててくださいね。

合掌。


照明の堀井俊和さんと。


照明の伊倉浩子さんと。




左から

照明の伊倉広徳さん、浩子さん、井出さん、舞監の小島とらさん、照明の堀井俊和さん。






キャストの髙橋夢葵(いぶき)ちゃんと。

音響アシスタントで〜