★先ごろ(16日)、東京・日比谷の日生劇場で上演中のミュージカル「この世界の片隅に」(30日迄)を拝見。会場は1,2階とも女性客で埋まっていた。この作品は主人公のすず(昆夏美と大原櫻子のWキャスト)が戦時下で自分の居場所を探す物語。開演前に少々時間があったのでパンフレットをめくってみた。演出は上田一豪さん。そして音楽担当がミュージシャンのアンジェラ・アキさんだった。彼女のコメントも載っていた。「高校生の頃、初めてブロードウェイで観て感動した時から、いつかは作りたいなと思っていました」とあった。彼女がピアノの弾き語りで大ヒットを飛ばした「手紙~拝啓 十五の君へ~」を思い浮かべながら、舞台から流れる歌にも耳を傾けるのだった。そして、この曲の歌詞が中学校の「家庭科教科書」に載った。その後だった。なんと、この教科書の同じコーナーにアンジェラさんの後を受ける形で、私の三男のミュージシャン・大野靖之の「未来の地図」の歌詞が採用された。彼は「学校ライブ」を全国で展開中で、これまでに47都道府県で1100回を超すライブを行ってきた。妙な縁を覚えた舞台でした★(随筆家・夢野幸大)