「夜中、誰もいないのに台所のコンロの上に置いてあるヤカンが床に落ちたり、
誰もいない部屋で物音がするんです・・・」
ある施設で働いている嫁さんの友人が、嫁さんに相談してきた内容です。
その施設では、夜中にいろいろと奇妙なことが起こるそうで、
泊りの夜勤の人たちはほとんど皆さん体験していて
とても気味悪く感じているとのことでした。
建物の隣にお墓があるので、そのせいかもしれい?と思われているようでした。
なにかしら力になれたらな~と嫁さんも思っていましたが、
無関係な自分が行っても迷惑ではないか、と躊躇していました。
しかし、再び相談された次の日の夕方、
たまたま嫁さんが疲れてうたた寝をしていると、不思議な夢をみたそうです。
その夢には、ちいさな子どもがもつような日本人形がでてきて
しかもその人形の首がぐらぐらと揺れていたそうです・・・
嫁さんは夢から覚めて、(今夜行ってみよう)と思ったそうです。
その友人はちょうどその日は夜勤の当番だということだったので、一応その施設の責任者に許可を得て、僕も一緒に行くことになりました(夜の見学希望として)。
夜勤の当番者は2名います。
1名は友人なので問題はありませんが、さてもう1名は?
(霊がでるそうだから様子を見に来ました)
なんていうこともできないですし・・・
と少し心配していたのですが、おもしろいことに
なんともう1名の当番の方も僕ら夫婦共通の友人だったので
あっさり館内に入れてもらえました。
みんな顔見知りだったので、事はスムーズに進みました。
こんな偶然のような必然、よくあるんです (^_^;)
目に見えないところでは、ちゃんと用意されているのでしょうか
館内の2階が幽霊がでるという場所です。
僕らは2階に上がって、ヤカンが勝手に落ちるという台所や
空き部屋や廊下などを見て回りました。
廊下を歩いて行くと、廊下の奥にテーブルとイスが置いてありました。
嫁さんが廊下を歩いていると・・・
「あれ?何かここから感覚が違うよ。境界線のように世界が変わる」
と言い、嫁さんの腕には鳥肌が立っていました。
「このイスに何人かの霊が座っているよ」
と嫁さんは言います。
2階のあちらこちらにはイスが置いてあり、何人かの霊がイスに座っている
ということでした。
嫁さんはダウジングで霊の存在を確認し、自動書記を行い、霊が集まる理由をきいていました。
「なごむ雰囲気に誘われて寄ってきた霊たち・・・」
お墓との関連については、ダウジングでも”関係なし”とでていました。
若い母親と人形を持った子どもはここに定着しているようでしたが、他には霊が3~4人出入りしている様子だそうです。
みんな日常生活をしている雰囲気なのだそうです。
霊界に帰ってもらうには、やたらと怯えて悪霊扱いしたりせずに、
愛をもって「本来生きる場所として霊界があることを語りかける」ことが
一番よいらしいです。
友人にそのことを伝えて、安心してもらいました。
夢に出てきたのは、どうやら6歳ぐらいの子どもが持っている日本人形のようでした。
霊界に上がるようにと心の中で伝えて
僕らはその施設をあとにしました。
その日の夜は物が落ちたり、動いたり、ということは無かったそうですが、怖がっているときは、どんな音でも、霊に結びつけてしまいがちです。
霊とそうでないものの区別は難しいですが、嫁さん曰く、
「生きている人間が一番怖いよ」ですって。
確かに、今では僕も幽霊は怖くありませんが、人間は怖いです・・・。