私には ガクという友人がいました。


ガクとは同じ大学の サークルで知り合いました。


お互い2浪して大学に入り 彼は1年の時に留年し (≡^∇^≡)


私も訳あって4年の時に留年しました・・・(-_-メ


私の留年を一番喜んでいたのが ガクでした (^_^;) イッショニソツギョウシマシタ



彼とは 一緒にいろんな山に登り カヌーで四万十川を下り、激流をゴムボートでひっくり返り(笑)


ロッククライミングの練習と言って皇居の石垣をよじ登り(^_^;) そして、中国を放浪しました。



不思議な体験の 「上海のとあるホテルで・・・ 」 で 


私の横に寝ていて怖い夢を見ていた と言ったのが ガクです。



そのガクは 私たちが27歳の時に 心臓発作で亡くなりました。


自室で眠るように亡くなっていたそうです。



亡くなってから、私は彼の実家へお線香をあげに行きました。


そして、彼が亡くなっていたという自室をみせてもらったときに


本棚に 或る一冊の本を見つけました。



その本は、ガクが生前 私にしきりに読め読め おもしろいから、と言っていた本でした。


「マークスの山」 というタイトルです。



これを遺品にもらえないかと お父さんに尋ねると 快く承諾してくれました。



私は 「マークスの山」を読んで驚きました。


そのおもしろさもさることながら(かなりの傑作です)、序盤で舞台となっている山は


以前、ガクと一緒に登った山だったからです。


だからあんなに 読め読めとうるさかったのか・・・。



私はもっと早くに読むべきだったことを後悔しました。




それから何日か過ぎた 或る日のことでした・・・・。



夕方、私は一人 ゲームをしていました。

久しぶりの休日でした。


私の他に 家には誰もおらず、外にもひと気はありませんでした。


そしてそれは、突然の出来事でした・・・。


私の右手側にある 閉まっていた窓ガラスが、 何の前触れもなく


      スーッ   ・・・・     スーッ   ・・・・


と、横にスライドして 2度 開いたのです。



・・・・・・・


私は固まりました。


外を覗いても 人の姿はありません。



感覚として、人じゃないような気がしました。


ガクだ! と思いました。


部屋の中を見回しても 私には 彼の姿は見えませんでした・・・。





不思議な感覚でした。


彼のことだから、私をびっくらさせて 喜んでいたはずです。


あんにゃろー






この世では短い付き合いでしたが、彼は強烈な印象を残して去って行きました・・・




霊には物質を動かせる者とそうでない者がいるようです。


映画「ゴースト」にも、霊となった彼氏が 物を動かす練習をするシーンがありますが


いったいどうなってるんでしょうね???


(-""-;) う~ん


霊界で会えたら、訊いてみようと思います (*^.^*)






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