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イアン・フレミングにより創造されたイギリス諜報員007ことジェイムズ・ボンド

いまではショーン・コネリーに始まり、ジョージ・レーゼンビーロジャー・ムーアティモシー・ダルトンピアース・ブロスナン、そしてダニエル・クレイグと続く、映画の007シリーズのほうが有名です。先日放送されたテレビ朝日系「SmaSTATION!!」でも、ハリウッドヒーローランキングの上位にランクインしていました。

さて、原作の小説のほうは、1964年、イアン・フレミングが『007/黄金の銃をもつ男』の校正中に心臓麻痺で亡くなった後も、様々な作家が後を継いできました。

まず1968年にロバート・マーカム(キングズリイ・エイミス)による『007/孫大佐』が上梓されましたが、この1作で終了。

1981年には、ジョン・ガードナーが『メルトダウン作戦』を発表。時代を現代(80年代)にした形でリニューアルした新シリーズは、3作品の予定が、映画のノベライズも含めてフレミングを越える16冊を発表、文春文庫から日本語版も刊行されました(ただし、最後の5冊は未邦訳)。

そして、1996年からはレイモンド・ベンソン(レイモンド・ベンスン)が新シリーズの作家として指名され、短編の「Blast from The Past(未邦訳)」を発表、翌年には『007/ゼロ・マイナス・テン』を上梓しました。ベンソンはアメリカ人ですが、『The James Bond Bedside Companion(未邦訳)』をまとめ上げた手腕から、ボンド作家になったようです。ベンソンは結局、日本を舞台とした2002年の『007/赤い刺青の男』まで、ノベライズも含め9長編、3短編を発表しました(長編2作、短編2作は未邦訳)。

そして2008年、フレミング生誕100年に合わせ、イギリスの作家、セバスチャン・フォークスによる『007猿の手を持つ悪魔』が刊行されました。しかし、フォークスの作品は、ガードナー、ベンソンらと違い、舞台設定を冷戦時代に求めただけでなく、シリーズ化もしませんでした。

私としては、未邦訳の作品がいくつもあるので、早いところ翻訳してほしいわけですが、新作も出ないのかなぁと気になっていました。

そこに、このニュースです。



ベンソンに続いて、アメリカ人作家ジェフリー・ディーヴァーが、次のジェイムズ・ボンド作家として指名されたようです。その最新作は、「Project X」という仮題で、来年5月28日に発売されるとか。邦訳が出るのかどうかも気になりますが、別のニュースによれば、舞台は現代に設定されるということで、シリーズ化が期待されるところですね。

映画のほうは、まだ停滞したままのようですが、まずは小説のほうの動きがありました。早いところ、映画のボンドも再開してほしいものです。そして、未邦訳のボンド小説も、早く日本語で読みたいなと思います。

ほな。

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