寅年の人々～大沢悠里のゆうゆうワイドから

　TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」を聞いていたら、お馴染みの「♪大沢悠里の、ゆうゆうワイド～」というジングルが、年男・年女（寅年生まれ）の人の声ということで、9時に登場したのが、映画監督の大林宣彦さんでした。今年、72歳の年男なんですね。

　大林宣彦監督と言えば、様々なヒット映画がありますが、私にとってはやはり、『映画なごり雪』が忘れられません。別に、公式にはクレジットされていませんけど、当時、映画の公式サイトを作成・運営させていただいたことがあるのです。

　このお話をうかがった時は、すでに映画は完成に近い状態のときで、別なお仕事の時に知り合った方から紹介されてのものでした。従って、映画製作の現場などに行ったりすることはできませんでしたが、ゼロ号試写や、初日舞台挨拶など、都内で行われたものに関しては、可能な限り参加させていただきました。

　ただ、私自身がこのような仕事が初めてだったこともあり、いまから思えば、うまく回らなかった部分が多かったです。大林作品ファンの皆さんからしたら、至らないところもあったかと思います。素材がありながら、けっきょく公式サイトに反映できずに終わってしまったものもあります。資料自体はまだ持っていますので、何らかの形で伝えたいメッセージもありますね。

　また、私自身も人見知りで消極的だったこともあって、大林監督と直接お話しすることができなかったことだけが、心残りです。いくつか、大林監督などが参加された場にはいたので、もっと積極的になればよかったと反省しきりです。

　私自身は、大林宣彦監督のことは知っていても、ほとんど作品を見たことがなかったので、この仕事をきっかけにいろいろ知ることができたのは大きかったです。また、生で拝見した三浦友和さんはメチャクチャかっこよかったし、「3年B組金八先生」で知った反田孝幸さんなどの出演者もすごかった。須藤温子ちゃんに関しては、「おはガール」のころから好きなので、けっこうドキドキしました。

　2000年代から2010年代へ。

　テロとの戦いなど、大林宣彦監督が『映画なごり雪』を作りながら発信されたメッセージとは逆の方向に向かってしまった感のある10年でした。これからの10年は、ぜひ、戦争のない世界になるように、願うばかりです。

　今日のゆうゆうワイドは、年男・年女の曲をかけるということで、9時12分には、イルカさんの「なごり雪」がかかりました。彼女は今年60歳なんですねぇ。驚きました。この曲は元々、かぐや姫の伊勢正三さんが作詞・作曲し、1974年に「かぐや姫」のアルバム『三階建の詩』の収録曲として発表されましたが、翌年にイルカさんが出したカバーバージョンが大ヒットしたんですよねぇ。以降、様々なアーティストがカバーして、歌い継がれてきましたが、『映画なごり雪』では、伊勢正三さんがセルフカバーしたというわけです。「なごり雪」というと、イルカさんのオリジナル曲だと思ってる人も多いので（実は私もそうでした）、ぜひ、オリジナルの「かぐや姫」バージョンや、『映画なごり雪』の伊勢正三さんバージョンも聞いてほしいなと思います。

　また、9時5分すぎにかかったのが、八代亜紀さんの「舟歌」でした。八代亜紀さんは今年で60歳になられるんですねぇ。イルカさんと同い歳だったとは。

　そういえば昨年、図書館から『スーパーベスト 八代亜紀』というCDを借りてきましたが、この中にももちろん入っていますね。ただ、このCDを借りたのは、「舟歌」ではなく、このCDに収録された、ある曲が聞いてみたかったからです。

　このCDの収録曲では、「花束 （ブーケ）」が、けっこう好きで、シングルCDも購入しました。たまにカラオケでも歌います(笑)。

　しかし、気になっていたのはこれではなく、「挽歌」という、高倉健さんとのデュエット曲なのです。いまでは知らない人も多いと思いますが、かつてTBSラジオでは、月～金の朝5:00～6:30に、「榎さんのおはようさん～！」という番組があって、その中で八代亜紀さんのコーナーがあったり、また三菱ふそうのCMの中で八代亜紀さんの曲がかかったりしてたんですが、ずっと耳に残っているのが、「挽歌」という曲だったのです。当時は、曲名とか知らなかったんですが、耳に残っていた「♪男は誰かに、詫びている～（八代）　女は誰かを恋しがる～（高倉）」というフレーズを検索して、「挽歌」という歌であることが分かりました。10数年の時を経て、図書館から借りて全体を聞くことができたのは嬉しかったです。

　今日は、本来ならば派遣バイトで出ているはずだったのですが、残念ながら無くなってしまいましたが、その代わりに興味深い放送を聞くことができました。

　とりあえずはいま抱えている仕事をこなして、頑張ろうと思います。

　ほな。