長く子どもたちのレッスンや歌にかかわってきて、時代の流れを感じることがあります。
個人的なレッスンも長くしているけれど、今は付き添いがお父さん、という日があるのはあたりまえ。ほとんどすべてのご家庭において、今日のピアノのレッスンお父さんが付き添い、というのは普通の光景になりました。
10年位前「おかあさん」という歌を幼稚園の男の子に教えました。
「あかあさん、なあに? おかあさんていいにおい せんたくしていたにおいでしょ、、、、、」という歌です。するとたちまち2番を替え歌にして「おとうさん、なあに、おとうさんていいにおい、おりょうりしていたにおいでしょ、、、」と歌いはじめました。そのときは、ああそういう時代になってきたんだなー、と多少の驚きをもったものでしたが、10年経ったいま、そうやって歌われてももはやなんの違和感もないですね。
これもまた今やあたりまえの風景。
むかしむかし昭和の小学生用の歌集を持っているのですが、「ひとくい〇人のサムサム」という歌が掲載されていてちょっとおもしろい歌なのですが、もちろん今はダメでしょう。手元にある楽譜が現存する最後の楽譜になるかも?
「南の島のハメハメハ大王」は楽しい歌ですが、「風が吹いたら遅刻して雨が降ったらおやすみで」なんて、南の国の子どもが一緒にいたら歌えるかな、とか思ってしまったりします。
そして、このあいだちっちゃな男の子と「かたつむり」を歌いました。
「でんでんむしむし かたつむり おまえのあたまはどこにある、、、、」
「、、、おまえっていっちゃいけないよね」
「、、、そうだね 」
地域性や関係性で「おまえ」を使うことが一概にいけない、というわけではありませんが、確かに一般的に最近は「おまえ」呼ばわりはよくない風潮ですね。
小さい子どもからそれを指摘される、これまた時代ですね。(もちろん彼がジェントルマンであるからでもあります!)
というわけで、個人のレッスンもとても楽しい。
そしてちょっとしたところで時代の流れを感じる昭和生まれでした。
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