入院5日目(土)、午後H先生、夕方A先生が様子を見にきた。平日、外来を受けまくり、手術で切りまくり、の先生たち、土日は基本お休みと聞いていたが、土日に会社にチョコッと行って仕事を片付けるみたいな感じで、病院に来ていた。

平日と違って、時間に追われていない雰囲気。H先生はワタシが持ち込んだ温泉本を開いて、「ここ行ったことある?」と法師温泉長寿館を指した。ワタシが温泉オタクであることは、これまでの回診で会話済み。「もちろんですよ、多分3,4回行ってます。」「さすがだね〜。いいところだよね。群馬の大学だったから、温泉地のリハビリ病院でも研修したことがあるよ。あの辺にあるでしょう?」「沢渡温泉や尻焼温泉にリハビリ病院ありますよね?」なんて会話ができるほど、余裕があった。

話をしている中で、摘出した乳房は今よく調べていて、その結果によってこの後の治療方針が変わる、と言われ、ちょっとびっくり。摘出して終わりじゃなくて、ここからだよ、と。ガン細胞の種類によって、抗がん剤治療、放射線治療、ホルモン治療、、と違ってくるそう。聞いてないよ、とは言わなかったけど、全摘までしたのに、これで終わりじゃないんだ、とやや凹んだ。

夕方にはA先生が病室に。H先生に言われて凹んだ話をしたら、ガン細胞があるから切ったわけだけど、もっとよく調べるために切ったという側面もあるんだよ、と。なるほど。じゃその検査結果が出るまでは安心できないってことか。

いずれにしても、この土曜日、先生2人とゆっくり話ができて、ワタシは良かった。またひとつ乳がん、そしてこの手術への理解が深まった。ワタシは良かったが、一方で先生は大変だな、と思った。 医者は人間嫌いじゃ務まらない。

病室からの夕焼け。入院中はほぼ毎日キレイな夕焼けを見ることができた。