　英才教育公開研究発表会（聖徳学園小学校）

　1957年　スプートニクショックは、日本の教育界へ大きな影響を与えた。全国どこの学校でも学習を保障し均一な教育を行わなければならない、という風潮の中、英才児を集めて教育を行う学校があっても良い。

　1969年に、日本初の知能教育を軸とする英才教育の学校が発足した。

　知能教育といっても、現在巷で流行っている脳トレを、体系的に学校教育に取り入れたものだ。

　実験校であるが故に、社会に対して毎年、教育実践を示さなければならない。そうして始まったのが公開研究発表会だ。

　名前ほど研究色が強い訳ではないが、ただの公開授業と異なり、教職員は緊張に包まれる。

　同時に、子ども達の学習の様子も併せて評価される。

　今年の６年生３クラスの国語の授業は圧巻だった。

　自画自賛ではなく、発表会史上、授業そのものが最高の盛り上がりだったと思う。授業そのものには細かく言えば課題はある。

　しかし、３クラスとも子どもの発想、言葉を丁寧に拾い上げ授業を進める知能教育の原点を押さえていた。子ども達は時間を忘れて熱中した。授業を見ている者もワクワクした。

　何よりも、授業が終わって教員も子ども達も興奮しまくっている。

　こんな授業は学習指導要領の枠組みの中だけでは出てこない。おそらく今日の授業は、子ども達が大人になっても忘れないだろう。

　参観者は通りすがりが多く、ずっとクラスにいた参観者は、クラスそれぞれ10名ほど。研究発表会と言っても学校案内を兼ねているので仕方がない。

　ただ、職場内も含めて今日の授業を目の当たりにした人が限られていたのが、なんとも悔しくもあった。

　まず、職場内での評価！　そして世に示す事が大切だ。

第55回英才教育公開研究発表会