　さすがに飛行機の窓から富士山が見えた時は「帰ってこられた」とホッとした。

　腰を痛めて15時間のフライトは地獄で、一睡もできなかった。　

　南ドイツ、オーストリアで一番ストレスだったのは、食と湯。

　美味しいパンとたくさんのハムとチーズ。

　日本では憧れでもあったけど一週間続くと食傷気味。なぜなら他に逃げ道がなくなるから。レストランにはいろんな料理があるけど、メニューが翻訳ソフトではちんぷんかんぷんだし、肉料理は量が多すぎて一人前を二人でも食べきれない。

　インスブルックで腰を強打してからは完全に便秘になり、食事も喉に通らなかった。

　日本に帰りまずやった事は、インスタントスープに餅と茹でた小松菜を入れたなんちゃって雑煮。情けない話だが、涙が出た。こんなに小松菜の旨さを感じた事はない。

　今まで批判してきた、ファストフードやコンビニ食だけど、日本はいいな！としみじみ感じてしまう。海外でも自分で調理できるのならば話は別だけど。

　ドイツの選手団が札幌へ来て食べ歩きを楽しみにしているのがよくわかる。

　常々思うけど、シャワーばかりでも、ミスト式かローションの温泉があるといいんだけど。

　温泉水の化粧水はあるんだから。

とりあえず帰国できた‥