環境問題、エコロジーに取り組む企業がかなり増えてきました。
今となっては取り組むのが当たり前の社会になってしまったと言った方が
正しいかも知れません。
20年前、ある飲料メーカーへ初めて行った時のことを思い出しました。
街に捨てられている空き缶やゴミを拾う為に、スポンサーになって欲しいと
お願いに行きました。
もちろん、事前に電話をしてのことでしたが、広報部やら営業部やらと、
たらい回しと言うか、とても一流企業と言われる会社の対応ではありませんでした。
まぁ、右も左も分からずに広告業界へ飛び込んでしまった私も私でしたが、
その会社へ行き、宣伝部の担当の方と会うことが出来たのですが、名刺交換した
担当者は、どう見ても、まだ入社1年か2年と思われる若い方。
私は、当時29才、用意して持っていった企画書をもとに精一杯話しをしました。
一通り、説明が終わるやいなや、その担当者の方が言った言葉が、
「○○さん、当社は飲みものを売ってる会社ですよ。口に入れる物とゴミとのイメージ、
合うわけがないでしょ。もう少し広告のいろはを勉強なさって来られたらいかがですか。」
こう言う言葉が返ってきました。
広告のいろは……
今はの、そのいろはの一文字になっていることは確かです。
また、タバコを売っている会社へ行った時は、
「煙草の吸い殻を、自分たちで拾う様なみじめな姿は見せたくない」と、はっきり言われましたが、
何度か接触を重ねていく内にスポンサーにもなって頂き、私達の活動に協力して頂きました。
今では、その企業も名前入りのゴミ袋を使い、各地のクリーンキャンペーンに貢献されています。