　ふるさと　　児雷也

覚えているのは
峠から吹く風
錆びついた線路無人の駅
あのころここで夢を馳せた

木漏れ日に揺れる
しゃくなげの咲く丘
ひなびた街並み外れの音
あのころここで見上げた遥かな空

緩やかに穏やかに
遠ざかる君と懐かしい人
ひたむきにひたすらに
山道を辿る懐かしい人
細やかな祈りと
密やかなトキメキ

くれ惑う時と
戯れる子供たち
想い出の岸辺
古い水車小屋
あなたの愛したふるさとの風景

緩やかに穏やかに
遠ざかる君と懐かしい人
ひたむきにひたすらに
山道を辿る懐かしい人
あなたの愛した
ふるさとの風景

覚えているのは
峠から吹く風・・・

ノブさん、助けて下さい！
今、あなたにとって大切な人たちが
大変な事になっています。

どんなに叫んでも、ノブさんはもういません。

ノブさん、言ってましたよね。
「神様は、その人に乗り越えられない試練は与えない」
と・・・

二人はこの試練、乗り越えられるのですか？
そう、信じていいですか？

どうか、二人を見守って下さいね！

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