〔yume〕ページ3

　階段をのぼったところにドアがあり、開けるとそこは私が最初に降り立った場所の２階だった。

　館内は吹き抜けになっていたのだ。

　私はドアからまっすぐ歩いて、塀に囲われたところで立ち止まった。

　そこから館内を見渡すことができる。実に開放的な場所だった。

　かたわらにキッズのあそび場がある。塀の手前に大きなちゃぶ台が置かれ、何人もの子供たちがぐるりと囲んで小さな椅子に座っている。

　いや、群がっている。それも幼い園児ばかり、まるで甘い密をすする小熊のように卓上に置かれた様々なお菓子を頬張っている。

　そのせいか、卓上はかなり汚い。お菓子のクズだらけだ。

　その様子を横から見ていた私は園児の中にカワイイ男の子をみつけた。

　たとえるなら神木○之介くんかな（おそらくDr.コトーの子役当時）結構、似てる。

（

もしも好きな芸能人が明晰夢に出てきたら、遠慮なく大はしゃぎしていいと思います。

　名前や性格などの人物設定は違うけど外見は本人に瓜二つなので、目の前にいるんだもの！　タメ口で話そうよ！　ここだけの話、うまくいけばリアルに会話が楽しめ、手つなぎデートになる可能性もあります。誰にもバレません。

　だけど、会話抜きに夢中で事を進めようとすると相手がロボットみたいに無反応になることも…。当たり前だけど、ちゃんとモラルある行動を取らないといけません。

　脳がせっかくアナタだけのドラマを用意してくれたのだから、いきなり興醒めなんてさせたら勿体ないです。

　たとえそれが10分～20分で終わるショートムービーだとしても初対面の相手なら焦らないで自分らしく物語を進めていきましょう。良かれ悪しかれドラマチックな展開が待っています）

　私は腰を屈めて少年に話しかけた。

「おいしい？」

「おいしい。」

　即答だった。しかも食べる手を止めない。

「キミ、かわいいね。」

　私は負けずに問いかける。

「うん。」

　即答だった。

　私は他の子にも話しかけてみた。おいしい？と。

　みんな同じ答えが返ってきた。おいしいと。

　すると変な女の子をみつけた。

　２歳児くらいの小さな女の子で空っぽの大きな袋の中に入って何かのお菓子を頬張っている。

　小さいからできる技だ…。

「おいしい？」

　一応、声を掛けてみた。

「おいちい。」

　私にはそう聞こえた。

　口のまわりに食べかすをつけていてそれがまたかわいかった。

　それから私はあそび場から離れ、その先に階段が見えたのでそこから１階に下りることにした。

　階段に向かう途中、小学生くらいの男子たちの間を通らなければならなかった。

　その子たちは口のまわりが白かった。ソフトクリームを食べた後だとすぐにわかった。嫌な予感がした。

　だから私は知らん顔して歩き、間を通るときにサッと走った。

「痛て！」という声がしたので振り向くと、果たして男の子たちが互いに額をぶつけ合っている。

　私はアイスをつけようとするからだとせせら笑って階段を下りていった。

おわり

ありがとうございましたm(_ _)m

　明晰夢を見るコツは３つあります。

　あくまでも私の場合なので、これに当てはまらない人もいるかと思います。実際に自分で確かめてみるといいかもしれませんね。

　１．目覚まし時計を掛けずにゆとりある環境を作って眠る。

　明晰夢の夢見時間は大体3分から20分程度です。

　ただし、明晰夢後に目が覚めず、普通の夢に切れ変わることもあるので、寝過ぎた…っていう事態になりかねません(T_T)

　私なら最低でも１時間ほどの余裕を持って眠ります。（昼寝がてら）

　それなら目覚まし時計を１時間後に設定すればいいじゃないかと企んだこともありましたが、私の脳はそれを“余裕”と見なしてくれませんでした（厳しいッス…）。

　やはり誰にも邪魔されない環境を作って無防備に眠った方が明晰夢は見やすいようですね。

　あと人によりけりですが、ベッドじゃなくて少し寝心地の悪い場所で眠った方が金縛りから明晰夢になりやすく、反復すれば引き金にもなります。

　でも！　リラックスした体勢で眠らないと夢の中で動きにくくなるので、ソファーや畳やマットやカーペットなどの仮眠をとりやすい場所で眠るようにしましょう。

ページ４へ続く

実践編（３）