嵐*小説

嵐*小説

ほんのちょっぴり、甘い夢を…
(ときどきV6兄さん)

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「はーい、それでは本日の収録は以上になりまーす。お疲れ様でしたー。」



スタッフに促されてスタジオを後にしながら時折見上げて手を振る。

嬉しそうに、時に泣きそうに俺の何倍も手を振り返してくれるから、俺はさらに笑顔を返す。


黄色い声援とはまさにこのこと。

俺をすべて包み込んでくれる。この場所も、あんな広いコンサート会場までも、めいっぱいに埋め尽くされる俺の、俺たちの味方。

いつまでも包まれていたいけど、いつかは視線を落としてその場を立ち去らなければいけない。


みんなより少し遅れて楽屋に入ろうとするとプライベートの電話をしてるんであろう松潤とすれ違って、視線だけでお疲れ、とその場をあとにした。


「…あれ?」


にのと視線が合って、思わず声をあげたらにのはゆっくりとまたゲームに視線を落とした。

俺は落ちかけていた気持ちを引き上げるように声をあげて笑顔を作る。


「にのー?なにやってんの?今日これで終わりじゃないのー?」


にのはそっとゲームを閉じて、小さく息をはくと俺の方に向かって座りなおした。すべてを見透かすようなにのの顔に、俺は思わず目をそらす。


「何無理してんだか知らないですけど。そろそろ素直になったらどーですか?」



一言だけ告げると、俺の肩をポンポンと叩いてからにのは楽屋を出て行った。






『どっちかを選ばなきゃならないなんて、優しい雅紀にそんな苦しい思い、させたくないから。』



俺を包み込んでくれる存在だった。

誰よりも俺に笑顔をくれた、涙も同じ分だけ。

いろんな感情を俺にくれた、俺もいろんな感情を分け与えていた。



あの時の小さい小さい俺には、全部を守ることなんてとてもできなくて、でも捨てる事なんてもっと出来なくて。



だから、そう言って離れて行った、あいつの最後の優しさは、もしかしたら最初のわがままの裏返しだったのかもしれなかったのに。


―私を選んで。―




言わせてあげられなかった俺は、優しいふりをして本当は、すげぇ非情なやつだったんだと今なら思う。



今いる場所は俺が守ってきた場所だ。失いたくない。

だけど、完成じゃないことは、あの場所から立ち去らなければならない瞬間にいつも気付く。



君は今、どこにいるの?





「もしもし?」

「どーしたんですか?」

「…待ってる、って伝えてくんないかな?」

「…どこで」


「それだけ言えば、分かると思う。」



にのが少し笑っているのを聞いてから、電話を切った。


あの頃よく着ていたコートを今日は着てきていたから、すぐに見つけてくれんだろうな。

一緒に手を突っ込んだ左側のポケットだけ少し大きく膨らんでいる。


もし来なかったら、一人で泣こう。

笑われてもいいや、明日にのにバカにされてもいい。


ここに残り続けた、君への思いが消えないうちに、君に伝えられたら。






お久しぶりです、こんにちは。

先日の大雪には大変驚かされましたが読者のみなさんは元気ですか?

私は職場が臨時休業になるほどの積雪でやっと今落ち着いてきたところです。


さて、題名にもある通りアメンバー申請についてお知らせ致します。


アメンバー申請していただいたにも関わらず承認をせずに放置しておりまして大変失礼いたしました。

悩んだのですが、まだアメンバー限定公開作品の方向性を決めていないので保留させて頂くことにしました。

また方向性決まり次第、申請の条件や仕方などをお伝えしたいと思います。


それではまた、作品をアップさせていただきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします。




冬の雨は寒い。


スーパーのビニール袋が手に食い込むのが嫌だけど、一昨日牛乳がなくなって買わなきゃならない。

あ、そういえば飯もビールでごまかしてまともに食っていないんだった。


相葉さんの笑顔の裏に隠しきれない心配が見えてたけど、俺は柄にもなくとってつけた笑顔で楽屋を後にした。


多分久しぶりに電車に乗ってここまで帰って来たんだろう。心配したマネージャーからの電話にメールで簡潔に返すとそれ以降俺の携帯は鳴らなかった。


何も考えていなかったのに、いやだからか、気付いたら寄る気もなかったスーパーの中。

きみと一緒に歩いた小さいスーパーは、あまり人もなく、だからいつもここへ来た。きみが隣にいるみたいで、俺は少し早歩きでその場を離れようとした。



ここへ来てしまった理由を必死に探しながら、かごの中に牛乳も弁当も入れていく。

そういえば外は雨が降っていた。



ビニール傘を一本さして外に出るとまたきみの姿。

一本開かずに傘をもって、俺の傘に入るから俺の肩はいつもびしょぬれだったんだよ。


左肩が濡れているのを玄関に入ってから気付いて、小さく笑った。懐かしくて、笑った。












「…あれ?」




冷蔵庫の中には真新しい牛乳が一本。


それに少し暖かいキッチンのコンロには出した覚えのない鍋がひとつ。

いいにおいに誘われて蓋をあけてみると、ハンバーグがはいっていた。甘いにおいの黄色いコーンと赤いニンジンも一緒に、




『ちゃんとご飯は食べなきゃだめだよ。

もう一度、温めて。

明日、会いにきます。』


君からのメモ。




同時に鳴る携帯電話のディスプレイには思っていたのと違う名前。



「なんでお前なんだよ。」

「いや、楽屋であり得ない寂しそうな顔してたのはそっちじゃん。」

「で?なに?」

「…今日はさ、そうなっちゃうのも無理ない。」

「うるさいよ。」


笑いながらそう呟いている事をもちろん相葉さんはわかってるから別にフォローもしない。



「忘れなくてもいいと思うんだけどさ、でも、ここに泣いている人がいる事も、分かってやってほしくて。」


君はさ、相葉さんに似て馬鹿なのよ。


「そこにいるの?」

「うん。」


「伝えてくれないかな?



明日、ここで待ってるって。」





電話を切ってから、久しぶりに紙とペンをとりだして、それから鞄の中の封筒も一緒に。



朝イチで帰ってきてもいいように、ベッドに入る前にテーブルの上に置いておこう。




―おかえり。


この前はごめん。今日、一緒にここに名前書こうね。―






きみを忘れる旅に、これからは付き合ってもらうよ。

だって君はさ、俺のわがまま聞いてくれるって言ったんだから。


朝、きっと雨はあがってるから。












『ただいま、ねぇ、外見て。』






end




「だーかーらー、毎年言ってますけど。俺だけいないとか、画的におかしいでしょ。

周りの人もさ、あれ?嵐今年から4人になっちゃったのかな?って思っちゃうよ?むしろそうなっちゃうよ?」


『だから別にいいって言ってるじゃん。大事な大事なDSを置いて行ったのが運のつきですね。』


「…お前、なにをやらかす気」


それ以上聞いてたら余計なモノが目から落ちてきそうだったのでしゃべってる途中で電話を切った。

ついでに電源も切った。


いつも彼の手の中におさまっているこの小さいゲーム機にすら恨みのこもった視線を送るも、別になにも返ってこないので、そっといつもの場所に戻しておいた。


別に平気。一人でも平気。


もう何年も言い聞かせている魔法の言葉。


まだ出会ったばかりの頃は、自分の小さい部屋の中でただひたすらテレビの中の彼を目で追った。

会えない寂しさよりも、本当にここに帰ってくるのかという不安でいっぱいだった。


涙は出なかった。

私ばかりが現実の中にいて、彼がここへ帰ってくるなんてどうしても思えなくて。



「…なに、その顔。」


眉をハの字にして、独特に笑って、そして私の現実に帰ってきた彼の顔が忘れられない。


「ただいま。」


少し強く抱き寄せられて、胸元に顔を埋めた時の暖かさも忘れられない。




あの頃はただ帰ってくるだけで幸せだったのに。

随分贅沢になってしまったみたいだ。


少し、反省しなきゃ。そう思って10分間切りっぱなしだった携帯に電源を再び入れると

すぐに手元が震えて、そこには愛しい名前。


『もしもーし』


怒ってたことなんて忘れて、電話で声が聞けることの喜びが声に現れてたみたい。


「…あのさ、この10分でいったい何があってそんなに変化されるんですか?」


『にのちゃん』


「はい?」


『にのちゃん』


「ん?」


何度呼びかけても、彼はやさしく声を漏らしてくれた。

ひねくれた彼の、彼なりの罪滅ぼしだってこともわかるくらい、私たちは一緒にいる。


『にのちゃんの匂いいっぱいするこの部屋にいられるだけで、幸せなんだった』


「……。そう?」


『鍵くれて、ありがとう』


「DS壊してない?」


笑ってるみたいな彼の声につられて笑いながら、声を出さずに頷いて。


「そ、おりこうさん。じゃあそんなおりこうさんにはプレゼント」



びっくりしているひまもないくらい、同時に音がしたのはすぐ後ろの廊下のドア。


大好きな彼の顔はやっぱり今年も少し眉が下がってる。

白いきれいな肌は柔らかくしわを作りその分口角が上がった。

小さな手は、私の暖かい涙をそっとぬぐって。


「嵐さん4人になっちゃったら、俺路頭に迷うよ?」

『ごめんなさい、路頭に迷わないで。』

「んふふ。冗談。今年はそれぞれ予定があったので早めに終わっただけ。」


新年最初の彼の意地悪は、苦くて甘いチョコレートのようだ。


彼の胸はとびきり暖かくて、彼の腕は私をとびきり幸せにする。



『最初の電話の時どこにいたの?』

「マンションのエントランス」

『馬鹿じゃないの?』

「や、多分馬鹿ではないと思います。」

『そんなに意地悪して楽しい?』

「楽しくて楽しくて。」


彼の小さい冷たい手が背中を這うとするりと逃げた。


「おーい。なんで逃げるんすか。」



とびきり甘い幸せは、彼に少し意地悪した後で。


冷蔵庫に入ったままの、少し固くなったチョコレートと一緒に

Bitter Sweet な、最上級の幸せを。






end


はじめまして。

ひっそりひっそり、始めていきます。


以前よりV6のみなさんのお名前お借りしてサイト運営していました。

しかしなかなか更新がおぼつかず…。

でもたまに、すごく書きたいなーなんて思うときもありまして。


超小規模でこっそり運営するならブログ形式がいいかな

と思いましてアメブロにやってきました。


V6兄さんたちのお部屋はまだあるので、本気のはそっちで継続運営。

ここではまだ作成したことがない嵐のみなさんにお名前お借りして

半ば実験的に創作活動をしていきたいと思います。

(需要が多いのと、にのちゃん、相場氏を愛してやまないため)


はたして読者は現れてくれるのか。

大規模な宣伝活動は行わずに始めます。

ですが、読者さま登録大歓迎ですのでどうぞお気軽にコメントでも読者申請でも

お待ちしております。


申し遅れました。

私田舎に住みながら都会にあこがれ24年。

YUNと申します。


どうぞよろしくお願いいたします。



YUN