今日は私と息子の出産について
書いてみようと思います。

実は、私は出産には少し辛い思い出があります。

なので、ネガティブな表現もしてしまうかもしれません。
でも、この経験があったからこそ、
今の私があり、私を成長させてくれたと思っています。

なので、ありのままを綴らせて下さい。


ドラマ コウノドリ
みなさんは観ていらっしゃいますか??

私は坂口健太郎くんが大好きなのもあって
毎週欠かさず観ていますニヤリ

普段は夜はテレビをほとんど見ないのですが
毎週金曜日だけは
息抜きも含めて観ていますハート

このドラマをみていると
"命"について、考えさせられますよね。

私は毎回、自分の出産のことを思い出して
少し考えてしまいます。


実は出産前も、前回のシリーズのコウノドリを
観ていました。
その時は

出産とはどんなものなのか

それをイメージしたくて、観ていました。

出産には本当に様々なパターンがあるんだなぁ。
とどこか他人事のように思いながら
観ていたことを思い出します。

私は妊婦健診も順調で、
出産年齢も27歳。

臨月のころ、
まあ、このまま普通に出産するんだろう
と思っていました。




しかし、私の出産は
自分のイメージしていたものとは
全然ちがっていました。


2016.8.24
予定日を8日過ぎても
陣痛は来ず、促進剤投与のため
入院することに。

まだかまだかと待つ日々だったので
入院が決まった時は
正直とっても嬉しかったです。

これで、赤ちゃんに会える!!

その一心でした。


しかし、入院説明によると
促進剤は徐々に進めるので
初産ということもあり、
まあ3日くらいは産まれないでしょう。と先生。

えー!!
まだ3日も待つの?!!

とりあえず、
病院まで送ってくれた母は仕事に向かい、
夫にもまだまだだから
新幹線とらなくていいよー!
と連絡。


私の産院では
促進剤はまずは薬から💊
そして点滴

と進めていく方針でした。

入院してベッドに横になると
看護師さんがやってきて
薬を1錠渡されました。

この薬の錠剤の数を
少しずつ増やしていくとのことでした。
 

そして1錠飲んで、ベッドで睡眠。

前日は、入院の緊張で眠れず
とてつもなく眠かったのですチーン


すると、30分くらい?
経った頃でしょうか。

看護師さんが横に来て
"ちょっと横向いてー"と話しかけて来ました。

私は眠いなぁー
と思いながらも横を向きます。

次は"反対向いてみてー"

"四つん這いしてー"

だんだんと看護師さんの顔から
笑顔が消えていくのがわかりました。

お腹につけていたNSTの機械が
騒がしく音を出しています。


看護師さんが
別の看護師さんに応援の電話を掛けます。


姿勢を変えるよう指示され、
さっきと同じようなことをしました。


次は看護師さんが
先生を電話で呼びます。


この時
私は何人に取り囲まれていたのでしょう。

とにかく、 スタッフさんが
バタバタ焦っていることはわかりましたが
それ以外自分の体には
何の変化もありません。

お腹も痛くないし、陣痛もきていない。

なにか器具の誤作動かな。

そんな風に考えていました。


しかし、一番若手の看護師さんの顔が
どんどん青ざめて行きます。

そのただならぬ雰囲気を感じ
私は今の状況が良くないものなんだと
察しました。

先生から
"車椅子で分娩室に移動しよう"

そう言われ、車椅子に乗せられます。

その移動中でした。

"赤ちゃんの心拍が下がっている。
このままでは、大変危険な状態です。
ご家族の方を呼べますか?"


ご家族って、、

母は仕事にいったし、
夫は大阪にくるまで5時間はかかる。

とにかく母に電話した。

が、繋がらない。

"ちょっと繋がらないです"と私。


"それはまずい。
すぐに赤ちゃんを緊急帝王切開で取り出します。
家族、できればご主人の同意が必要です。"





ん?
今何と?
緊急帝王切開?


最初は状況がよく飲み込めなかった。
私自身全然平気だったし、
何より私が帝王切開になるなんて
思ってもみなかった。


とりあえず夫に電話するように言われる。
電話で帝王切開のことを話すと
なぜか涙が出た。

何の涙なのか。

分からないけれど、とにかく
この先が不安だった。

そのとき、赤ちゃんの心拍を取る機械が
ピーっと音を立てて
先生たちが慌てる。

姿勢を変えてとたくさん指示される。

この時、私はやっと事の重大さを
本当に理解した。


赤ちゃん、すごく苦しがってる!


心拍が60になったり30になったり0になったり


非常に乱れた状態が続く


そんなバタバタしている間に
母から電話


内容を伝えると
それはそれは驚いて
病院にすぐに戻るということだった。

帝王切開をするためには
家族(できれば夫)の署名が必要で
母が来るまでは手術はできないと言われた。


来るまでの間に
手術着に着替え、剃毛し、尿管をつないでもらう。

その間はずっと
涙が止まらなかった。

思っていたことは

何で、何で
こんなことになってしまったのか?

普通に産みたかった。

赤ちゃんは助からないのだろうか?

頑張って。赤ちゃん、もう少し!
お願いだから生きてて!


色んなことが入り混じって、
頭の中はパニック状態。

そんな中で
だんだん強くなっていった思いは

"とにかく、赤ちゃんが無事でいてほしい!"

という気持ちだった。


そして、母が到着。

麻酔をして手術室へ運ばれる。

麻酔が効いてくると恐怖からなのか
上半身が震えて止まらない。

先生の問いかけにも
声が大きく震えてうまく話せない。

先生は
"お母さん、本当に今は1分も待てない状況です。
麻酔が少し効いていないこともあるけれど頑張ろうね。10分以内で出すよ"

と言った。


お腹を切られる感覚が
少し分かった。

その後、お腹をぐいーっと広げられているのが
わかった。


その数分後、
オギャ!
という小さな声が一瞬聞こえた。


"お母さん生まれたよー"
先生が言う。


涙で前が見えない。
手を握っていてくれていた助産師さんの手を
ぎゅっと握った。


でも、なかなか私の元へ
連れてきてはくれない。


どうしたんだろう?
早く赤ちゃんの顔が見たい!

この時間は恐らくほんの数分だったと思うが
私にとってはとてもとても長く感じた。


そしてやっと
顔の横に赤ちゃんが連れて来られた。

身体中から力が抜けた。
赤ちゃんと一緒に泣きじゃくった。



ありがとう。
ありがとう。
無事に産まれてきてくれてありがとう。


産まれてきた赤ちゃんの顔は
夫にそっくりで、笑ってしまった。


そこから眠らされ、病室へ。
起きると、心配した家族が順番に
話に来てくれた。