今日、仕事で気仙沼に行ってきた。

震災後、始めての気仙沼でした。

海は、今日の春の太陽に照らされて、
キラキラ輝いていました。

春の海を見たら、子供の頃を思い出した。

春の海は、ワカメ漁。
浜は、水揚げされたばかりのワカメを、
その場で茹でて塩漬けにしてく作業に
大忙し。

ワカメを茹でる匂いと、礒の香りの中、
私達は、干潮でできた岩場の隙間に下りては岩をひっくり返して、カニを捕まえたりした。大量にカニをとっては、大人に見せて、毎回のように捨てて来いと怒られた(笑)

そんな、懐かしい思い出。

キラキラ輝く海は、震災がなかったかのように綺麗で。

でも、陸を見れば土ぼこりをあげて、
工事車両が行き交う。

なんともいえない、いろんな思いがこみ上げて、泣きそうになった。

自然の前に、人間は無力で。
自然の脅威を目の当たりにすれば、
何もできない無力感でいっぱいになる。

でも、自然は。
海は。
人間を癒してくれたりもする。

今日の海は、穏やかで癒された海。

海は、いろんな物を奪っていったけど、
やっぱり恵みも与えてくれる。

津波で、養殖施設の全てを奪われた両親だけど、やっぱり海のそばにいる。

海を嫌いになれない。
そんな私は、やっぱり浜の子。

今日の穏やかな海が続いていきますように。