ユーロ圏。どうでもいいけどどうでも良くないユーロ。

これは正直構造的な問題。
ユーロ圏構想自体、経済を加速させる増幅装置であるよね、加盟→ファイナンス・クレジットコストの低下+輸出=加盟国は豊かになり、輸出国ドイツなどは輸出拡大と低賃金の労働力二つのメリットを享受。

一方で、問題視されていなかったのはユーロ圏に入ったということでの金融政策の自由度が奪われ、為替による国内外の調整ができなくなったこと。普通は為替が調整弁になり、経済の振幅を抑える働きを持つがそれがなくなることで、より振り幅が大きくなった。

加えて、ユーロ圏での域間取引の増幅により、フィードバック効果が発生し、ユーロバブルを加速させた。
深刻なのは、今回のバブルは政府がもたらしたものでもあるということ。
ゆえに崩壊後のバッファーとなる政府は無策どころか財政を保つために増税。
ユーロ新興国は終わっただろうな。


いずれにしても、欧州の衰退は避けられない。
アジアの時代に移ったのだと思う。
先日、三鷹の森 ジブリ美術館に行き、何か大切なヒントを得た気がする。


そもそも、私の大きな目標は「どうしたって解決できない差の正したい。」ということ。
それは、経済的な意味でも、人生的な意味でも、感覚的な意味でも。
頭がいいとか、悪いとか、裕福とか貧乏とかではなくて、ハンデであったり、病気であったり、差別であったり、子供であったり、どうしようも解決できない差である。
人が一方方向に豊かさを求めたとき、必ず置いてけぼりにされる人たちがいる。
そこに、事業や投資や何かしらの形で、お手伝いできたらと思っている。

一方で、ただ豊かさを享受するだけ、あらゆる可能性があるのにただ浪費しているだけ、国に頼りっぱなし、フリーライダー、etcからは原資を、いや、力を借りたいと思っている。
(現状では私はこちら側にいると思う)

そして、わがままなことに、一人、二人というわけではなく、できるだけの最大規模でそして最適なタイミングで、ということなので、今はとにかく勉強することしかないのである。(若造の癖に生意気だと思われる方もいるかもしれません。)


さて、そんな中で課題として、

何を持って豊かとするのか?何が必要なのか?誰が必要としているのか?どうしたら一番効果的か?
などおおーーーーく課題を日々考えているところです。

そんな中、感じたジブリ美術館にヒントをいただいた気がします。
美術館の理念
ここに書いている理念、まさにという感じ。

思い出せば、自分はすごく子供のころ(今も)豊かだった。決して金持ちではないし、成績も優秀ではなかった。
でも、スポーツや遊びや音楽にチャレンジする毎日、1kmたこあげやソーラーカーや雷作る実験したり、台風の日にビニールボートで川くだりしたり、基地作ったり。どうしもないことを一生懸命になってた。そして、ジブリ映画などもそうだけど、そういう夢とともに育ってきた。別に金持ちになりたいとか偉くなりたいとか、そんな目標は一度も持ったことがなかった。だからこそ、尽きぬアイデアや色んな世界や未来が見えるのだと思う。



ホント、ずーーっと文字通り、夢中(夢の中)だった。

そんな、夢中になれる、温かい、心のある、くだらない、非効率的な、懐かしい、気取っていない、時には不可能な、特に目的もない、そんなコンセプトで何かやりたいのぁ~。
でもそれは、for 大人ではなく、for 子供やハンデ持っている人やetc にしたいけど。
大人が豊かになる飲み屋や快楽街、贅沢施設は腐るほどあるもの。


ゆっくーり考えよう。答えが見えるまで、色々感じよう。
リクルートの記事からすると、安定・安全志向への高まりもあり、こんな結果になっているという一方もう一つ感じるのは、

能力の低下から

という気がしてならない。

自信のある学生ほど、自分を試してみたくなるし、就職活動においてもリスクをとる傾向があると思う。
たとえ枠が狭かろうが、勝ち取るぞという勢いがある。

安全・安定とは言い返せば、自分の能力は景気に負けて、当然のごとく首を切られてしまう、首を切られたら、能力(自信)がないのでその先がないと思っているから求めるのだ。


ゆとり教育とかそういった影響もあるだろうが、正直競争力の源泉である自信の欠如や能力低下は意外と深刻なんじゃないかと思っている。


さてさて、これを踏まえつつ、私はこう予測したい。

ものづくりの日本からの脱却(おそらく競争力が減るので)からことづくりの強化に動かざるをえない。
ことづくり=サービスの輸出が大きな産業として成り立つと予測している。


そこでの主役は、女性である。


日本の女性の、気遣いやホスピタリティは世界でも最高レベルにあると思う。
それは良い部分の伝統的文化(道徳的、清潔)など、世界的にも誇れる部分と女性ならではの感性が合わさっているからである。(+かわいいキャラなどのキャラクター創造能力も・・・)

だから、フランス人だろうが、アメリカ人だろうが、アジア人だろうが、意外と日本人女性はモテる。
普通にモテる。男性は?・・・しょぼーん。

そんな産業の変化の中で、雇用もまた変化するだろう。
日本の製造業、男性中心の会社は、前述の理由や変化から優秀な男性を採用することが余計に困難になっていく中で、男性よりも優秀な女性を積極的にとるだろうし、

またサービス産業が拡大する中で、優秀な女性は引っ張りだこになろう。
さらに言うと、豊かさを保つための解決方法には

夫婦で働く、ということである。


ということは、男性は経済不安定さをヘッジするために優秀な働ける女性を必要とする。
(注 ここでの優秀は、頭脳的な意味合いではない)
主婦でいたいと思う女性、相当稼げる人を探さないといけないだろう。
たぶん途中で諦めるので、女性のキャリアもどんどんステップアップする。

すべての意味で、女性はどんどん地位が増していく。
少なくとも女性の文化がない会社は、半分以上の消費市場を失っているわけだし。


GSのキャシー松井も言っている。ウーマノミクスが日本を救うと。

世界では当たり前なぐらい女性の社会進出が進んでいる。
おそらく、より必要とする。力仕事など、ほとんど存在しないのだから。

そんな社会を見据えて、優秀な女性と文化を社内に取り込んでいくのは、今からでも遅くない。