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ユベントス、ACミラン、レアル・マドリード、チェルシー、パリ・サンジェルマンといった名だたる強豪に数多くのタイトルをもたらし、世界的な名将のひとりとも言われるカルロ・アンチェロッティが、バイエルン・ミュンヘンを解任された。

解任の理由は主力選手との対立だ。起用法、戦略・戦術をめぐってフランク・リベリ、アリエン・ロッベン、マッツ・フンメルス、ロベルト・レバンドフスキ、キングズレイ・コマン、マヌエル・ノイアーとの関係が悪化。その結果バイエルン上層部は、監督ではなく選手を選んだ。彼らの関係が悪かったのは事実である。

後任の最有力候補はホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン、昨シーズンまでボルシア・ドルトムントを率いていたトーマス・トゥヘルだという。ナーゲルスマンの哲学としてはハイライン・ハイプレスでボールを奪ったら縦に速い攻撃が特徴的。まぁ現代サッカーのトレンドとなっているカウンター型だ。そんな戦術を各国のスーパースターが揃うバイエルンでまだ30歳と若い監督がチームに浸透させチームをマネージメントできるとは思えない。トーマス・トゥヘルは相手チームの弱点を研究しそれにあった戦術と選手を起用するため1試合1試合でやるサッカーも違えば選手もぞろぞろ入れ替えるため確実にバイエルンの監督向きではない。バイエルンのような伝統のあるチームにふさわしい監督は限られ、いまのところ良き人材は見当たらない。現時点では、ウィリー・サニョル暫定体制で様子を見るしかないだろう。

さて、フリーになったアンチェロッティは、「今シーズンいっぱいは休養する」との情報がある。プレミアリーグの監督にすれば、ホッとひと息。エヴァートンやウェストハム・ユナイテッドが、「アンチェロッティを新監督に据える」と報じるメディアも少なくなかったからだ。もっとも、アンチェロッティがエヴァートン、あるいはウェストハムのベンチに座るとは思えない。アンチェロッティの輝かしいキャリアを踏まえると、彼が希望しているチームは優勝争いの常連であるチームであろう。

そう考えれば、カルロ・アンチェロッティが次にクラブを率いるとすれば1番可能性があるとすればアーセン・ヴェンゲルの率いるロンドンの赤いチームではないだろうか?