何かしないと、と思っているうちに時間だけが過ぎていく。
休みの日に、
何もせずに一日が終わると、気持ちが重くなる。
体は休んでいるはずなのに、心だけが置いていかれたような感覚になる。
でも実際は、何も考えていないわけじゃない。
ギターを弾こうか。
年末だし、普段できない掃除をしようか。
頭の中では、ずっと考えている。
あれこれ考えているうちに、
やるべきことが増えていく。
「これもやらないと」
「せっかくの休みなんだから」
そうやってハードルを上げて、
結局、やろうと思っていたことの一部しかできずに終わる。
そして残るのは、
出来なかったことばかりを数えてしまう自分と、
罪悪感に近い感覚。
それでも、ひとつだけ。
ギターだけは、頑張ってる。
毎日きちんと練習できているわけじゃない。
上達を実感できる日ばかりでもない。
それでも、
アンプの電源を入れて、
ギターを手に取って、
音を出すところまでは、なんとか辿り着いている。
不思議なもので、
ギターを弾いている時間だけは、
「何かしないと」という焦りが少し薄れる。
上手く弾けなくてもいい。
ミスしてもいい。
誰かに評価されるわけでもない。
ただ音を出している間だけ、
自分が自分に戻れる気がする。
最近思う。
ギターは、
前に進むための道具じゃなくて、
これ以上崩れないための支えなんじゃないかと。
何も出来ずに休みが終わった日でも、
それでもギターに触れた数分、数十分は、
確かに自分が生きていた証拠になる。
全部できなくていい。
考えていたことを全部実行できなくてもいい。
ギターだけは、頑張ってる。
それだけで、
今日の自分を否定しなくていい理由になる。
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