ドン☆フェスの姉妹企画「春の胸きゅん祭・萌え☆フェス」
お仲間に入れていただきました~♪。.:*・゜

1番安らぐ人物の元で憩いの時間をすごす蓮さんにキョコさん困惑☆彡.。です。

ではでは、逝ったってください!↓↓↓



◇◆◇◆◇


最上キョーコこと京子。現在ドラマ撮影中のスタジオで困惑を深めています。

セットのなかでは撮りを進める役者の皆様が一丸となって長ゼリフのシーンに立ち向かっている。

リテイクすること既に21回目、その間このシーンで出番のない主演の敦賀さんと私を含めた数人の役者さんたちはスタジオの片隅で各々スタンバイしていた。

そんな状況のどこに困惑を深める必要があるのかって?

確かにそれだけなら困ったりなんかしませんけど、、、

なぜかいま私は敦賀さんの脚のあいだに座っていて頭のうえで大先輩が御憩みになられてるんだもの。

背中には敦賀さんの厚くて硬い胸板とか腹筋とかくっついてるし、敦賀セラピーには欠かせない敦賀さんの香りが私を包み込んでくれるし、ぶら下がるみたいにまえに回された腕はその長さのせいか私の腿の上に落ち着いてるし、、、、

なんだか、ゴロゴロと喉を鳴らしてるみたいな幻聴まで聴こえるし!

脛に傷を持つ身としてはひっっじょぉ~~~っに進退窮まりきりまくり、辛うじて『最上キョーコってどんな言動をしてたっけ?』に突入しそうになるのを塞き止めているのに!

そんなことにはお構いなしで、、、、

もしかして、スヤスヤとお眠みになってませんか?

それとも、実は私の秘密がバレバレでボロを出すのを手ぐすね引いて待ち構えている!?

汗腺のコントロールみたいに心拍数をコントロールする秘技なんていうのがあれば俄然修得してやりたいわ!

ドキドキ、、、を通り越してさっきからドコドコ叩きつけてる鼓動が敦賀さんに伝わっちゃってたら白状してるも同じこと、多方面に鋭いこの人が気がつかないはずないもの!

「、、、、あの、敦賀さん、、、?」

「ん?」

「この状況はいつまで続くのでしょうか、、、?」

「ん~、、、、」

『ん~、、、、』って、、、返事になってません!

いつもキッチリしてるのにどうしてこんなにテレーンとしちゃってるのかしら???

そんなにお疲れなのかなぁ、、、

「、、、撮影、、、まだ時間をとりそうですし、お疲れならスタッフさんに断って楽屋で少しお休みされてはどうですか?」

「最上さんも一緒に来てくれるならそれでもいいけど、、、」

、、、、、なんで、私も?

枕がないと寝られないって言ってたアレかしら???

あの時はまだ完全に封じ込めてたから大丈夫だったけど、いまはもうあんなことできない、、、

まだ、顔を見せなくていいぶん頭枕のほうがマシだわ。



そんなことを思いながら無我の境地を目指していたら前方から色めき立つような華やかな声がかかってしまった、、、


「─── やだっ!?敦賀くんと京子ちゃん可愛いことしてる~っ!!」

───── っうぅ!!敦賀さんの相手役の相模さん、、、、なにか言われちゃうのかしら、、、

「お疲れ様、相模さん」

「敦賀くんこそお疲れなの?」

「そういうわけじゃないけど、憩いの時間を満喫中っていうところかな?」

疲れててもそれを口にする人ではないけど、、、『憩いの時間を満喫』って一体なんなんですかっ??

なんだかさっきよりぶら下がってる腕からかかる圧迫感が増したような気がするし、、、

頭上では敦賀さんと相模さんの会話が弾み出しちゃってるし、、、


「私ときどきブログに撮影風景を載せてるんだけど、2人の写真撮ってもいい?」

、、、ぶろぐ、、、?っていろんな人が見ることができる日記みたいなものよね、、、、??

それって、、、、、

「へぇ、、、楽しそうだね。自分で撮った写真を載せたりできるの?」

「公開日記みたいなものなんだけど、、、やっぱり不味いかしら」

「、、、、あ、あの!そんなの見て嬉しい人なんていないんじゃ、、、、」

「京子ちゃんったら、そんなことないわよぉ!ファンの人達ってこういうオフショットとか喜んでくれるもの。そうだ!タイトルは『ドラマ共演者のかわいいヒトコマ』って感じでどう?」

、、、、どうって聞かれても、、、

「うん、いいんじゃないかな」

ちょっ!ちょっ、ちょっと待って───────── っっ!!


「こんな姿が全国民の目に触れたりしたら私なんて抹消されちゃいますぅ──── っっっ!!!」

って!立ち上がろうとしたのにガッチリ押さえられてて身動きできない!!?



「、、、、、、、、」

「、、、、、、、、」


敦賀さんの呆れたような視線と相楽さんの奇異なモノを見る目が注がれていることにも気がつかずに軽く回されているだけのはずの腕から脱出しようともがいていたけど、、、

上から降ってきた2つ声に逃走計画は阻まれてしまった。

「、、、抹消ってどこからそんな発想が出てくるの、、、?」

「京子ちゃん、、、さすがに全国民の目に触れることはないし、抹消も、、、、ないわよ?」

「いいえっ!これまで顔を晒して外を歩いていても誰にも気づかれませんでしたが貴重な敦賀さんのオフショットに紛れ込んだりしてたら凶 悪犯なみに手配されて表を歩けなくなること請け合いですっ!」

か、身体は動かなくても口は動かせるんだもの!

生命の危機を招きかねないこの事態だけでも何がなんでも回避しなくちゃ、、、、

と思ってるだけなのに、、、


「、、、えぇっ!?京子ちゃん普通に外歩いたりしてるのっっ!!?」

なんだか別のところで驚かれてる、、、?

「事務所の悩みの種その1なんだけどね、、、」

敦賀さんまで、悩みの種ってなんのことですかっ??

「どこにどんなトラブルが落ちてるかわからないからひとりで行動するときはタクシーを使うように執拗に言い聞かせてはいるみたいなんだけど、自転車での移動をやめてくれないって泣きがはいってたな、、、」

「自転車!?京子ちゃんそれは危ないわよ、世の中には想像も出来ない事する人がいるかもしれないのに、、、」

いえ、だから誰も私が『京子』だなんて気がつかないから危険なんて微塵もないですし、タクシーなんて勿体ないし乗り慣れないし、、、移動距離によってはバスや電車を使うので自転車ばっかりってわけでもないし、、、

確かに椹さんや松島主任まででてきて懇懇と言い含められてしまったし顔を合わせる度に移動手段を聞かれて怒られたりしてますけど、、、

だから、車で移動できるようになれば万事解決?とか考えていま貯金を始めたりしてるんですけど、、、



『────────── ね、京子ちゃん」

「へ?はい!そうですね、その通りです!!」

「、、、、、、え?」

あれ?私何か変なこと言った???

「ほらね、そう言う事よ?」

そう言う事ってどういうことですか?

はれ??なんか苦し、、、、

つ、敦賀さん?苦しいですよ、、、!?

相模さんは意味ありげなウィンクを敦賀さんに送ったあとクスクス楽しそうに笑っているし、、、

頭に乗ってた敦賀さんの顔は、、、か、顔が、、、、

「あ、あの、、、っ、敦賀さん?どうしたんですか???」

く、首に息がかかって擽ったいです ─────── っっ。

それに、コレって、、、だ、抱きしめられてませんかぁぁぁっっ!!?

藻掻いても拘束が緩むどころか何かの明確な意識をもってるみたいに抱き込まれてしまって、、、

いやぁ ─────── っ!!あかあかあかあかあか朱くなっちゃう、赤面ダメ ─────── !!顔面朱染め崩壊ストップ警報発令して~~~~っっ!!!

どうしていいのかもわからずにあわあわとしているだけの私に、身の裡に押し込まん勢いで密着度を高めていく敦賀さん、、、

そして、その様子を見ている相楽さんは含みを持たせた笑みを浮かべつつ私には意味不明すぎる激励?を残してくださった。

「も~、京子ちゃんってば恥ずかしがり屋さんなのね♪♪。.:*・゜後は若い2人にお任せして、お姉さんは遠慮するから!ガンバってね♡」

ガンバルって何をですかぁぁぁぁぁっっ!!!??、!?



ウフフフ、という意味深な笑みを残して共演女優が去った後、、、

───── 数多の衆人環視が飛び交う某スタジオの片隅で小動物と猛獣の熾烈なる闘いが繰り広げられたことは後の芸能史のレジェンドとして語り継がれたとか継がれなかったとか、、、、?


どっちやねん!な伝説の幕が開いたという。


ーヲワリー

◇◆◇◆◇


※キョコさんトリップにはいってからの蓮さんと相模さんの会話はコチラ↓↓↓

『大体、気づかれてないわけないわよ、テレビで見ない日なんてない上にそこら中のポスターとか販材にも京子ちゃんが必ずいるのに』
『うん、それは悩みの種2つ目らいしんだ、いつまでも自覚を持ってくれなくてね』
『、、、、、敦賀くんていろいろ苦労してるのね』
『理解者が多いから助かってるよ』
『京子ちゃんは全然気がついてないみたいだけど、、、』
『、、、、、、ラスボスだから( 笑 )』
『(ラスボスってなんのことかしら?)でも、女の子ってなんとも思ってない人に自分から寄って行ったりしないものよ?ね、京子ちゃん』

、、、てところで、キョコさん『その通りです!!』って同意しちゃうんですね!

相模さんは恋人より同士を求めるタイプであり、別方向に矢印向けてる人には食指が動かないタイプです。
で、蓮さんの矢印方向バレバレ!
表向き女性らしいけど内面男ってタイプかな?
蓮さんも気軽に話してるってことは共演経験もあるんでしょうね。

そして、相模さんは結局写メらずにフェードアウトしてしまいました、、、

と、とうぶんは何処、、、(((。-ω-)))フルフル