【メロキュンプレゼンツ!!《ハッピー♡プレゼント!!》】


バレンタインデザートにサバランを出したはいいけどキョコさんこのあとどうやって帰るの? と本編ラストを書いてる時に思ったらこんな会話始めてくれたので『オマケ』で投下しちゃぇ~
と、ラスト完成させる前に作筆。

え? いらない? そんなこと、仰らずに~~~(アセアセ)


3/6改訂:『役者の法則』疑問のところ少しだけ書き換えましました。



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「そ、それでは、私はそろそろお暇を、、、、 」


触れた唇が恥ずかしくてキョーコはそそくさと離れようとした、、、、、が、


重ねた手をいつの間にか握り返されていてその場を離れることができない。


「あ、あの、、、、? 」


「帰るって、どうやって? 」


時間も遅く普段からキョーコが利用を躊躇わない公共交通機関もその業務を終了している。

バレンタインデザートにアルコールを使用しているため、蓮も送ることが出来ない。


「え、それは、、、 タクシーで、、、、 」




「泊まっていけばいいよ 」




「はひ? い、いえ、、、 あの、それは、、、 」



「、、、、、なにか、警戒してる? 」



「そ、そのようなことは、全くございません!! 」






キョーコのその一言で蓮は突然『プ、、、』と吹き出したかと思うと、お腹を抑えて笑い出した、、、、


「、、、ククッ、 はっ、、、 アハッ、、、、 」


手を取られたまま眼下では蓮が爆笑している。


その様子にいつかのような腹立たしさが沸き上がってきた。


「からかってたのねっ! 」


ムゥっ、と頬を膨らましてキョーコは蓮を見下ろしている。


「アハハ、、、、 違うよ、、、 キョーコ、気づいてないの? 」


「なんのこと? 」


「俺には見ぬかれたくないことがある時とか、あと、、、 図星を差されたとき、突然敬語に戻るんだよ? 」


『しかも、ちょっとおかしな、、、』と言われて、カァァァァと耳まで朱くなったキョーコは悔しさからかふてくされてしまった。


口先を尖らせてプィッ、、、と横を向いてしまったキョーコに触れたままの手を軽く引いて気を向けようと試みる。


「、、、、、キョーコさん?」


  ツーン、、、、、、


「、、、、、、、、キョーコちゃん?」


  ツンツンツーン、、、、、



キョーコは横を向いてご機嫌斜めのまま、、、、



蓮は少し考えたあと作戦変更とばかりに今度はその手を少し強く引いた。



「キャッ、、、!? 」



軽い身体は重力にしたがい蓮の腕に落ちてくる。ポスン、と膝の上に落ち着いたその耳元で囁くように愛しい存在の名を呼んだ。



「、、、キョーコ、、、、、」


それだけで頬を染めていた朱は別の理由によるものへと変化してしまう。


「うぅ、、、、 ズルい、、、、 」


「知ってるでしょ? それに、プレゼントまだ1つ足りないし? 」


「、、、、? 他にはなにも用意してないけど、、、、、 」


キョーコの返答に蓮はニッコリと笑顔を返した。


「役者の法則、、、、 」


且つて自身がキョーコに吹き込んだ法則を持ちだして、暗に2度目のキスを要求する。


しかし、、、、 キョーコは、、、、、


「、、、、、、、、それって、久遠が創作ったのよね? (ポツリ)」


「 、、、、え? 」


予期せぬ反撃に小さく反応してしまった。





「自分がそう思うモノがファーストキスだと決めればいいって言うのは本当にそうなんだろうけど、、、、 それなら、回数とかは関係ないんじゃないかと思って、、、、 」



「役者の法則、、、、 なんてどこからでてきたの? 」



蓮の膝の上に収まったままのキョーコは心の底から不思議そうに聞いてきた。



「、、、、、あのときは、、、、」


原因は言うまでもなくアリクイ事件、、、、


「不意打ちだろうと、不破に二度と触れさせたくなかったんだよ、、、、 」


そう言えば、少しは警戒をしてくれるとも思っての言葉だった。


「、、、不破って、ショータロー? 」



「触れさせたくないって、、、 なんのこと????? 」


先程より更に不可解といった様子で小首を傾げて蓮を見る眼は身に覚えのないことを言われた人間のそれで、、、、、


「、、、、キョーコ? 」
(え? いや、、、 あの時はあんなに怒り心頭で、、、、、 でも、、、、 この様子、、、、 まさか、、、、? )


(、、、覚えてない? )


「、、、、、、、、? 」


呆然と自分を見ている蓮を不思議に思いながらも、キョーコはおもむろに身を乗り出した。




不意に、、、 チュッ、、、、、と音がたち、、、


蓮は再び唇に柔らかい感触が優しく触れていくのを感じた。



「これで、久遠とのほうが多いよね? それに、私には久遠とのキスがファーストキスなの、それじゃ、ダメ? 」



恋が成就した乙女は素敵に無敵、、、、
新たに(久遠限定で発動する)小悪魔スキルを習得したキョーコをまえに蓮がフリーズしたのは言うまでもなかった。




~end~
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家主の独り言、、、、

アリクイ事件、デリートてはなく忘却という形のつもりで書きました。
キョコさんは覚えがないけど蓮さんチュウに関することでなにかこだわってる感見て取れたから2回目の『チュッ』で無自覚小悪魔発動。


どうでもいい事って一週間くらいで忘れちゃう時もないですか? ありますよね?(決めつけ)

家主はザル頭なので夜には朝のことを忘れてます(歳のせいとも言う)
ちなみに書いた文章は次の瞬間には忘却です。


気持ちが完全に蓮さんに向いた上に成就した時点でショータローは忘却の彼方、、、、

一年も経てば忘れるって(アッハ)

駄駄っ子ローリング脳内で繰り広げてたショータローは結局出番なしで終わりました。

そして、キョコさんの性格が完全に別人なのはご愛嬌♪(ラブミー部へてまた元々のキョコさんが紛れ込んだらこんなんならないかなぁ、という独断が多分に盛り込まれてます)


これにてバレンタインディ・キッス、完全end、となります。

読んでいただきありがとうございました。

家主はお叱り受ける前に消えます
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