【メロキュンプレゼンツ!!《ハッピー♡プレゼント!!》】 


やっと甘いものが出てきた~、、、、
(嘘はついてないよ? うん )





3月のcomics発売をウハウハドキドキで待ちわびている家主です。

過去記事見てたら誤字、追字、改稿したいぜコンチキショー、てのを幾つか発見、、、

いずれコッソリいじっちゃおうかなぁ~、と思っマス


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「モー子さんは今年も飛鷹くんにあげるの? 」


「まぁ、そうね、、、 他に心当たりもないし、、、 飛鷹くんにはこんなの押し付けられて迷惑だろうけど」


局内カフェで突き詰めたくないモノを思わぬ人物から追求されたキョーコはマネージャーが迎えに来たことで次の仕事に向かう飛鷹と別れテレビ局を出た時には疲労困憊といった様相になっていた。



とはいえ、奏江のマンションに向かうあいだ一切そのことには触れないまま全く関係のない話をしていたことにより気がそれたのか現在は普段の明るさを取り戻している。



「で、あんたは、、、 なんなの? その大量のチョコは? 」


「えっと、ありがたくもお仕事を色々いただくこともできて今年は少し予算も増やせたんだけど、、、 14日は結構、移動が多くてその先で親しくさせて頂いてる方に渡すにも数をちゃんと把握できそうにないから多めに用意しておけばいいかなって、、、、」



「行った先でいちいち渡すわけ?やっぱりマメねぇ、あんた、、、 」



「あはは、でもそのせいで今年もトリュフ2個づつになっちゃったんだけどね~。だけど、今年もモー子さんにはできたてを一番に渡せるね♪ 」


にゅふ~ん、と誰かを思わせるホクホク笑いを満面に讃えてチョコを丸めながらバットに移していく。


「、、、、それで? あんた今年は敦賀さんになにを用意するの? 」


「え? 」


「何用意したかは知らないけど去年も渡したなら今年も用意するんでしょ? 」


「え、あぅ、えっと、、、、 」


途端に言いよどむキョーコを奏江は心持ち呆れた目で見てしまう。

(敦賀さんの名前が出た途端、他とは明らかに違う反応返すのに隠せてると本気で思ってるのかしらこの子、、、)


手を動かし続けながらもワタワタと焦りだしたキョーコを眺めながら奏江のなかにモヤモヤ~となにやら少々淀んだ感情が拡がりだした。


「わ、私の冷蔵庫に入れるね、あ、モー子さんのもいい感じたね、、、」


丸めたチョコを並べたバットと一緒に奏江の分のバットも手に取りテキパキと冷蔵庫に入れて『パタン』と扉を閉める。


「よし、しばらく冷やしたら仕上げをしようね」


あからさまに話題を逸らされたことで奏江のモヤモヤは明確な方向性を持って『罠』を仕掛けてキョーコに自覚の第一歩を踏み出させるべく素知らぬフリを決め込み会話を合わせることにした。


「そうね、じゃぁ、お茶でも入れるわ」


「ありがとう、モー子さん」


奏江がお茶を淹れている間に、キョーコはテーブルを簡単に片付けている。


(なんでか、この子に隠し事されてると気になるのよねぇ~、敦賀さんに協力する気はないけど、、、 この子が逃げてるのが気に入らないわ)


「お待たせ」


「あ、ありがとぉ~、モー子さん 」


コトリ、とマグカップをテーブルに置いて、自身も椅子に座るとキョーコは『モー子さんが淹れてくれたお茶~♪ 』と嬉しそうに両手にマグカップを包み込んでいる。



マッタリとした雰囲気が漂うなか、奏江が徐に口を開く。


「ねぇ、キョーコ、、、 」

「なぁに、モー子さん? 」

「私と賭けをしない? 」

「賭け? てなにを? 」


思いがけない言葉にキョーコはキョトンとした目で不思議そうに奏江を見た。

対する奏江は綺麗に微笑みながら言葉をつなげていく。

「あんた、敦賀さんに誕生日のプレゼントを渡すときに指輪を返すって言ってたでしょ? 」

「う、うん、、、 」

「返す返さないはあんたの自由だけどプレゼントを渡すときにその指輪と去年見せてくれたネックレス、着けていきなさい」

「え? で、でも、返すもの身に着けるのは失礼だし、それにネックレスも、、、、 もう、、、 」

「(この様子だとあの眉唾な伝説とやらの意図にも気がついたのね)」

「それに、どうしてそれがモー子さんとの賭けになるの? 」

「だから、身に着けていってちゃんとお礼を言うのよ、で、敦賀さんがどんな反応を返すかが賭けの対象」


「よくわからないけど? なんで、敦賀さんの反応なの? 」


「あんたにお礼を言われて『嬉しそう』になるか、あんたが想像してるような『否定的』な態度をとるか、負けた方は1日、勝った方に付き合うって言うのはどう? 」


奏江はキョーコの疑問には答えず話を進めていく。


「あんたが勝ったら、まえ言ってたサブイボが出そうなメルヘンカフェでもガールズトークでもなんでも付き合うわよ? 」


夢にまで見た親友とのガールズトークを眼の前にぶら下げられて、キョーコのなかでは疑問や蟠りといったものが大幅に隅に押しやられてしまった。


「モー子さんはどっちに賭けるの? 」


おずおずと問いかければ、、、


「『嬉しそう』に賭けるわ」


「それじゃあ、私は『否定的な態度』をとるほうね、でもモー子さん、やっぱり勝負はみえてるのに本当にいいの? 」


「別にいいわ、ああ、でもお礼を言うのにあんたのほうが否定的な台詞で入るのはなしよ」


「否定的って、お礼を言うのにそんなことしないよ」


「、、、そうかしら? 『嬉しい』とか一言もなく自分には合わないだの分不相応だの貰う理由がないだの並べ立てそうだけど? 」


「うぅ、、、 だ、だって、、、 実際そうだもの」

「そうだとしても『ありがとうございます』のあとすぐそんなセリフ並べ立てることがお礼になるの? 」


「、、、、、、、それは、そうだけど」


「賭けの勝敗はその時のやり取りを全部、聞いたうえで判断するから、ちゃんと報告しなさい」


キョーコが思惑通りに誘導されていく様に心中でほくそ笑みながら、これで親友の憂いが晴れてくれたらと願っている事がバレたら羞恥のあまり死ねるだろう、と思う奏江であった。



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家主の独り言、、、、

勝負が見えてる賭け、、、、

双方、別方向で確信持ってるけど奏江さんの場合も蓮さんがちゃんと自分に素直に行動したらだよね~


どっちに、転ぶのかしらん?(相変わらずの他人事発言)


モンモンとしてるくせに話さず隠し通そうとするキョコさんにイライラムカムカしてる奏江さんが愛しいです。