諦め悪くて変態向こう見ずで
一生懸命なんだか頑固なんだか
開けっぴろげなんだか恥ずかしがりなんだか
素直なんだかひねくれてるんだか
もうもう
何がなんだか。
わたしはあなたで
あなたはわたし
まるで自分を見ているようで
まるで自分自身、なんだろう。
自分のことを適切にあらわす言葉を
探して、探して
どこかに答えは落ちていないかと
自分の立ち位置を明確に知る答えを
捜して、捜して
この場所がどこだか教えてほしいと
ずっとずっとそうやってきた
その度に信じるものは自分しかなかった
私の直感を大切にしなければと。
そう何度も何度も繰り返していたのに
最後の最後で信じきれず
そうやって幾度も
置いてけぼりにしたわたしの寂しさや
無視を決め込まれたわたしの怒りや絶望感
これは追体験なんだと思う。
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吐き出して吐き出して出てきたものは
手を繋ぎたい ってことだった。
それが愛されるということらしい。
口に出したら涙が溢れて
愛しくて愛しくて切なくて
そんな自分を、まるごと抱く。
ごめんね。寂しかったね。
思い切り泣いていいよ。
愛してる、愛してる。
いっそ自分が二つに分かれて
この子をしっかりと、二度と離さないと
抱きしめてやることができたら。
ツヨイフリなんてしなくていい。
俺の腕の中で安心して泣いたらいい。
全部知ってるんだ。
隠すことなんてないよ、と。
それなのに。
なぜ届かない。なぜ叶わない。
なぜ、この腕で、この子を抱きしめることが。
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どろどろでねちっこくて
諦め悪くて変態向こう見ずで
一生懸命なんだか頑固なんだか
開けっぴろげなんだか恥ずかしがりなんだか
素直なんだかひねくれてるんだか
もうもう
何がなんだか。
だけれども。
だけれどもね。
そうして切なげに佇む自分を
とても愛おしいと感じた。
ああそうか。
切ないと愛おしいは紙一重だ。
むしろ同じものだ。
この身を震わせる波紋は
同じ形をしている。
焦がれるような想いを抱いた
自分をとても、愛おしいと感じた。
聞き分けの悪い自分を
とても可愛いと想った心は、とくんとはねた。
そうだ。
" わたし "はこんなにも
愛おしい、愛おしい。
そして" あなた "も。