一昨日からの話の続きです。


白い子狐さんとは別に、

夢に現れたお怒りの狐さん。

どこの眷属さんかはわからないまま。

ですが、怒りの理由は紐解けました。



稲荷神社は行かない方がいいだとか、

良くないことを言われたり…

そうかと思ったら、

稲荷神社は商売繁盛だからと

お金に関する願い事をする。




お稲荷さんに祀られてる神様は、

文字通り稲荷神。

稲を象徴する食物を司る神様。

御食津神、宇迦之御魂神、保食神などが

祀られていることが多いです。



商売繁盛は後付けであって、

元は食物の神様。

食物…主に稲に宿る神様だから、

稲が成る→『稲荷』なのです。



なぜ食物を司る神様が

商売繁盛の神様となったのか。

保食神が蚕の神様でもあることから、

農業の神様としてだけでなく、

商業の神様として、

商売繁盛のご利益も加わったのです。



稲の食。蚕の衣。

人間の生活の基盤を司る神様。

分け隔てなく

万人に愛情を注ぐような

愛情の深い神様です。



そんな神様のことを、

祟るだとか、

詣らないほうがいいだとか、

怖い話をする。

その上、参拝しても欲のある願いばかりで

感謝もしない。



眷属である狐さんは、

神様の恵みに感謝せず、

自分の欲だけで願いに来ることに

怒っているのではないでしょうか。








確かに眷属である狐さんは厳しいですが、

それはお稲荷さんに限らずです。

龍神が祀られる神社は、

龍神自体が厳しいので、

お稲荷さん以上に

合わない人はいると思うんです。

どこの神社でも、相性はあります。



お稲荷さんばかり、

行かないほうがいいだとか、

行くなら何度も通うほうがいいだとか、

いろいろ言われすぎな気がします。



お願い事をしたら、

お礼参りをする。

叶っても叶わなくても、

力を貸してもらったのは確かなので、

お礼参りをするのは当たり前。



感謝もせず、

願うだけ願ったら、

お稲荷さんじゃなくても

怒りたくもなると思います。



神様が何も言わなかったとしても、

神様ファーストな眷属さん達は、

どこの眷属さんも厳しいです。

自分の大好きな神様が蔑ろにされたら、

怒るに決まってます。



もちろん、ただ無視する。

そういう眷属さんもいるでしょうが。

無視するより、

ちゃんと注意してくれる狐さんの方が、

もしかしたら優しいのかもしれません。






夢にまで出てきた狐さん。

私達人間に、

原点に返って、

考えることを提起してくれている。

そう思えるのです。



生活が豊かになり、

食べ物を粗末にしてきた。

最近のお米の問題は、

大切なものが何か

考えるキッカケにもなった気がします。



美味しいご飯を食べられること。

それがどういうことなのか、

もう一度振り返って考えていきたいですね。






【追記】

ここから追記です。



狐さんの夢を見た日。

その日の昼間、近所のドラッグストアで、

今まで空っぽだった米棚が、

米袋で山積みになっていました。



お米がない。

米不足。

そう言われて

どんどん値上がりしていったお米。

ないはずのお米が、

備蓄米が安く放出されたタイミングで、

大量に出されました。



これはうちの近所だけではないようです。

全国的に、スーパーやドラッグストアなどで、

大量にお米が積まれだしたようです。



この令和の米騒動を、

狐さんは怒っているのだと思います。