食前の言葉『いただきます』

食後の言葉『ごちそうさま』

以前にも書きましたが、

神様と繋がる言葉です。





私達神職は、

研修時などには、

食前食後に和歌も唱えます。





食前

『たなつもの 百の木草も 天照す

  日の大神の 恵みえてこそ

    いただきます』

(たなつもの もものきぐさも あまてらす

  ひのおおかみの めぐみえてこそ)

たなつも=種のもの=五穀



食後

『朝宵に 物くふごとに 豊受の

  神の恵みを 思へ世の人

     ごちそうさま』

(あさよひに ものくふごとに とようけの

  かみのめぐみを おもへよのひと)



どちらも国学者本居宣長の和歌です。





食前

穀物や、たくさんの木草、食べ物は

すべてお日様の輝きがあってこそです。

太陽神であられる

天照大御神様に感謝していただきます。



食後

朝夕にお食事をいただけるのは、

豊受の神様始め、

衣食住を与えてくださる

神様のおかげであることを思い、

感謝しましょう。



このような意味となります。



神道は感謝の心を大切にする

日本の民俗宗教です。


日本人は昔から

感謝の心を大切にしてきました。



食事をいただく時、

食事を作ってくれた人、

具材となる作物を作ってくれた人、

恵みをくださった神様。

すべてに感謝し、

体だけでなく、

心を満たしてください。