ライト鬼祭りを体験する



毎年2/10・11は

安久美神戸神明社の例大祭

鬼祭りです。



鬼祭りを簡単に説明すると、

悪さをしていた鬼を天狗が退治し、

改心した鬼が、

人たちの無病息災を願い、地域を回る。

その時に撒く、

タンキリ飴や白い粉を浴びると

夏病みをしない、と言われています。



2/10は青鬼の日。

青鬼はいつもは小学生の男の子。

私の通っていた小学校は、

鬼役と、付き添いの子供たちは、

学校は休み(お祭り参加のため出席扱い)

他の子達も午前中だけで終わって、

午後からはみんなお祭り参加。


小学校のほとんどの子が

お祭りの地域なので、

この日は授業にならないんです。

それは今も変わらずなようで、

小学生の子達が元気よく

鬼に付き添っていました。


ライト、みんなに頭撫でられ、

もみくちゃにされてました爆笑


ここの神社、犬NGじゃなかった?

そうなんです。

昨日のブログで、

境内は犬NGなことを書きました。


ですが、鬼祭りは、

門寄りと言って、

氏子さん達の家を回っていくので、

神社へ入れないライトも楽しめたのです。


我が家に回ってきた青鬼さん。

今年の青鬼さんは大きいと思っていたら

中学2年生でした。

(毎年テレビで放映されるので、

付き添いの方のお顔は隠してません)



この鬼役、

実はめちゃくちゃ大変なんです。



青鬼は小鬼なので、

衣装が小さな分多少軽いでしょうが、

大人の赤鬼や天狗は、

衣装の総重量が20kg。

それで跳ねたり走ったり。

10時間近く町内、

希望者の家を周ります。

(青鬼や小鬼も10時間近く町内を回ります)



鬼が来る前、

やっつける気満々で

臨戦体制のライトです。



近くの関所へ来た時の青鬼さん。

氏子以外の方が鬼に頭を撫でてもらうには、

関所に鬼が来ている時に行くと

撫でてもらえることがあります。

(神社の境内に黒鬼は常にいて

頭を撫でてくれます)



私はこの関所に来た時、

「走れてるし今年の鬼さん元気!」

と思ったのですが、

ライトはこの鬼さんを見た瞬間、

臨戦体制何処へやら。



周りに支えられていると言っても、

走れている鬼さんはまだ元気なほう。

なかには、完全に両側支えられて、

引き摺られるような鬼さんもいるのです。



鬼役(おそらく天狗役も同じ)に決まると、

神様や身内に報告する儀式が行われます。

その儀式が終わると、

お祭り当日まで潔斎に入ります。


潔斎に入ると、

女性は一切近寄ることができません。

食事の支度も、洗濯なども、

自分で行うか、

父親にやってもらうか…なんです。

奥さんであっても、

母親であっても、

手伝うことはできません。


四つ足の動物は口にできません。

なので、牛乳やバターなども摂れません。

完全に外界と遮断するため、

昔は新聞も読んではいけない、

という時期もあったようです。

さすがに今は、仕事をお休みするのは

お祭りの前日くらいからだとは思いますが。



お祭りの当日は何も食べられませんし、

水分すらも、口をすすぐのみ。

飲むことはできません。

それでも倒れる人がいないのは、

精神統一されて、極限状態。

いわゆる“ゾーンに入ってる状態”

だからなんだそうです。



それでも鬼役や天狗役は名誉なので、

年頃になるとやりたい、

そう思う人はいるんですよね。



『鬼さん、

気配全く感じないほどふらふらだった。

鬼さんが無病息災を願って回るというより、

市中引き回しの刑だよ…。

鬼さん可哀想…』




ボケボケな画像ですが…

父から送られてきた今日の小鬼の様子。




鬼と天狗のからかい

※画像はお借りしています。




お宮から逃げていく鬼(これは小鬼)

※画像はお借りしています。



鬼役や天狗役は大変ですが、

このお祭りが長く続いてほしいと思います。




赤鬼、青鬼、司天師が

撒いたり配ったりするお下がり。

白い粉の中にタンキリ飴が入っています。

このタンキリ飴を食べると

夏病みをしないと言われています。



おそらく…

このブログを書いている

2/11の19:45現在。

赤鬼は町内の門寄り中だと思います。

うちの町内へは

22時とか23時と聞いているので。



天狗さんは、

今はもう神社の氏子全域ではなく、

天狗を出す町内しか回らない、らしいです。



昨日今日と寒かったですが、

暑いと鬼役にはかなり辛いので、

寒くて良かったなぁと思います。

雪で孤立している地域もあるそうですが、

地元豊橋は雪も降らず、快晴で寒い。

鬼祭りには最適な天気だったようです。

(付き添い者は寒いんですけどね)