お次は内宮(…のはずでしたが話が逸れました)
学生時代、月次神宮参拝というのがあり、
毎月神宮に参拝するのですが、
内宮だけの参拝でした。
バスガイドのアルバイトでも、
外宮は付き添わないのですが、
内宮は中まで案内していたので、
内宮ばかり行っていました。
内宮の正式名称は“皇大神宮”
御祭神は天照大御神。
日本全国の総氏神であり天皇家の御祖神。
伊勢神宮のみにある神職の役職が祭主。
祭主は皇族からお嫁に出られた方がなっています。
祭主は元は祭官と呼ばれていて、
初代祭官は、推古天皇の時代に中臣御食子
(中臣鎌足の父)と言われています。
以降中臣氏が代々継いでいたようです。
女性の皇族出身の方が祭主となるようになったのは、
戦後ということで、かなり最近のことのようです。
皇族の女性ということで、
斎宮(斎王)と混同されるのですが
(私も同じかと思ってました)
斎宮は南北朝時代に廃止されていました。
斎王と言えば、
一番有名なのは、やはり倭姫命でしょう。
神宮(内宮)を現在の地に決めた方ですが、
実は二代目なんですよね。
倭姫命は日本武尊の叔母(伯母?)で、
日本武尊は東夷討伐の前に、
伊勢にいる倭姫命の元へ赴き、
そこで倭姫命から草薙剣を与えられました。
その時、倭姫命は日本武尊に
『慎みて怠ることなかれ』と伝えていて、
この言葉は今も神職の心構えとなっています。
私自身も学生の時に、
氏神神社の宮司さんから教えてもらっていて、
それ以来ずっと大切にしてきている言葉です。
倭姫命を祀る倭姫宮(皇大神宮別宮)も、
外宮と内宮を結ぶ御幸道路の途中にあります。
大正時代に創建された、
神宮の中では新しい神社ですが、
静かで優しい空気が流れていて、
私の大好きな神社の一つです。