お祖父さんやお祖母さん、

両親からの遺品を譲り受けることは

よくあることかと思います。



今日は、遺品を譲り受けた時の話を書こうと思います。



ご遺品を譲り受けた際、

あなたならどうしますか?

ご家族のものであれば、

そのまま大切に持つのではないでしょうか。



もし、譲り受けた物が知人のものであり、

その人がとても大切にしていたものならどうでしょう。

家族のものと同じように大切に持つことが出来ればいいでしょう。

ですが、その人の念が入っているかもしれない。

そう考え出したら、人によっては怖くなってしまうかもしれません。



何年も前の話です。

知り合いが亡くなり、ご遺品を譲り受けた方がいました。

最初のうちは、大切にしよう、

そう思われていたようですが、

そのうちに、自分がこんな大切なものを譲り受けてしまっていいのだろうか?

怒って恨まれたらしたらどうしよう。

そう思うようになりました。



怖くなってしまったようです。

お祓いをし処分して欲しい、

私に連絡がありました。



当時の私はまだ新米神職。

どうやって祓ったらいいの!?状態でした。

霊的なことも関係するので、

それがわかる先輩神職に相談しました。

そして、教えてもらった通りに祓ったのです。



遺品は祓ってから処分する予定でした。

ですが、祓ったからもう大丈夫だろう、

と思われ、処分はやめ、持ち帰られました。



祓う前までは何事もなかったのですが、

お祓い後、その方は腰が異常に痛くなり、

様子がおかしくなったとのことでした。

やはり持ち帰ったのが良くなかったのではないかと、

神社に納めに来ました。

その物を納めた後は、

腰の痛みも取れ、何事もなく過ごされています。



先輩神職に聞いたところ、

祓わなければ元の持ち主は大人しかっただろうが、

一度離しても、その物があれば物に戻ろうとする。

そうなると悪影響が出る。

遺品を持つのであれば、

祓わず持つか、

祓うのであれば処分すべきだ。

とのことでした。



まだ何もわからなかった頃の私の失敗談です。

遺品を譲り受ける機会は誰しもあるでしょうから、

伝えておこうと思い、書きました。



写真は全く関係ありませんが、

物にも魂は宿る、というお話です。