お仕事からの帰り道。




駅のホームにある一本の太い木の横を通り過ぎる。




はらり…と、何かが頭に降ってきた。




手で払い落とそうとするも、手に残る。




枯れた桜の花。




通り過ぎた桜の木から落ちたもの。





その木は、以前、友人が『龍』と言った木。




私には、いつも龍に見えなくて、スルーしてた木。





『気づいて』




そう言われてる気がした。





空を見ると、そこには龍がいて…。




ずっと『気づいて』って言ってたんだと、やっと気づいた。





この駅を使うようになって一年半。




ずっと私を見守っていてくれたんだね。





ありがとう…。