シーナ・アイエンガー博士の「選択」というテーマで講義されたなかで印象に残ったお話。
選択についてはNHKのホームページをご覧いただければ詳細が書かれているのでご参照ください。
彼女が来日したおり、日本茶をオーダーしました。彼女は常日頃ティーにはシュガーをたくさん入れて飲むのが好きなので、砂糖が欲しいとお願いしました。
すると、お店の方は一生懸命説明し、「日本茶は、砂糖を入れて飲むものではありません。そのままお召し上がりください」と対応し、オーダーされた砂糖は提供しませんでした。
確かに、彼女にとって満足いくお茶のいただき方は砂糖をたっぷり入れていただくティーが最良の、満足感を得られる飲み方なのでしょう。
お店側としては、「せっかく日本に来た旅行者の方に本物の日本茶の味を味わっていただきたい」という切実な気持ちもあったでしょう。
どちらの側の選択にしても、優先されるのは自身の希望です。
この結果を見ると、日本のお茶を自分流に楽しみたいというアイエンガ―博士の希望はかなえられませんでした。
日本を背負ったお店側の希望は叶えられました。
どちらの選択が正解とは決められないですね。
両者の選択が満足に叶えられる方法はなかったのでしょうか?
こんな選択肢は?
お店側は、いったん「わかりました。それほどまでに、お砂糖たっぷりにいただきたいのならば、同じ料金で、砂糖の有りとナシの2杯をお楽しみください」という選択肢もありなのかな。
お店側にとっては、お客様に満足して帰っていただくという目的が達成されるし、お客様も「選択した」という能動的な結果に満足されるかもしれません。
1杯目は、お店側の希望を優先し、砂糖を入れないでいただいてみてください。
2杯目は、お客様のご希望通りお砂糖をたっぷり入れてお召し上がりください。
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(by癒久 スタッフRico)
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