炉の復習をしっかりやって臨んだ風炉の貴人点前です。
久々に使う貴人台の扱いはわりとすんなり、拝見でちょっとまごつきました。
今日の棚は溜精棚(りゅうせいだな)、初めて使います
溜精棚は、今日庵(こんにちあん)にある溜精軒(りゅうせいけん)から作られた棚で、誰ヶ袖棚同様に三本脚の扱いをします。
正面から見て右手に一本脚があり、左手には窓がついています。
この窓、竹と硬い蔦らしきものを編みこんで作っているように見えましたが、柄杓の柄だそうです。
ほんとだ、先を見ると確かに柄の形だ
全体的に軽やかで風通しが良さそうで、風炉の季節にいいですね。
風炉 薄茶 貴人点前
【貴人台の扱い】
★常に右手左手の順で持ち、右手左手の順で放す。
【曲げの建水】
☆継ぎ目部分を正面として蓋置き仕組む。
★水屋から持ち出す時、継ぎ目に手を当てて持ち出して座り、そのまま体の横におく。
⇒蓋置き、柄杓を置いて建水上げる時、継ぎ目部分を持って左横に回しながら継ぎ目を壁側に向けて
置く
☆点前終わって建水下げる時は、壁側に向いた継ぎ目部分を持ち、正面に戻しながら立つ。
【袱紗】
★腰に付けるために半分に捌く時、最後に少し手を止めてスッと放す。
【水注】
☆水注、右手抑えて左手抑え水入れる。左手はなしてから右手放す。
★溜精棚、水指をギリギリまで引いて右手で取っ手、左横、右横の順で蓋扱って水指正面に立てかける。三本脚の棚の扱い。
【お客とのやり取り】
☆棗は飾っていけないことはないが、貴人点前では飾らず帰った方がいい。貴人を待たせない。
★ふくさに乗せて柄杓拝見出すとき、いつものように柄杓のかいさきが二目 縁から空くように置く。
☆お茶出してから控えるのは両膝抑えて左右左、茶碗戻ってから取りに上がるときは右左右。
★お茶に集中して、周りを意識しすぎない。
【その他】
☆置き柄杓、親指と人差し指でキチンとつまむ。
★茶杓打つとき、親指と人差し指でキチンとつまむ
今度のお稽古では、入子点をやります。