2013年に腹膜偽粘液種という病名を知ってから
もうすぐ丸10年となる。
幸いなことに再発はしておらず。
草津総合病院で2014年に手術してもらって以来
83日間の長い入院生活を経て
今は
食事量は昔には全く戻らず
ラーメンと餃子といった
当たり前に食べていた定食や
チーズたっぷりの大好きなラザニアやグラタンが
食べられなくなった。
水分量を誤るとお腹を壊し
マックにチャレンジするも
毎回玉砕し、二時間くらい
腹痛に悩まされることも。
でも
大したことじゃないさ
私の病気を見つけてくれたのは
産婦人科の先生だった
虫垂原発だったけど
紹介されていったその病院の消化器の先生には
わからなかったようで
すぐに入院が必要ですといったくせに
自分の専門外と判断した医者は
知ってる産婦人科に行って
残りの人生を相談してくださいといった
ことをあっさりいった。
知っている産婦人科がない、というと
じゃあうちの産婦人科にきいてみて、
予約は取れないと思うけど。
そういわれて
産婦人科に行くと
二日後にキャンセルが出たから
予約入れられますよ
二日後に出会った産婦人科の先生は
MRIをみてすぐに腹膜偽粘液種だとわかった
たまたま
研修していた病院で
症例に出会ったことがあったらしい
それから
その先生は
草津で手術をした
温熱療法の時も
9時間近くかかった
手術の時も
高速バスに乗って滋賀まで来て
手術に立ち会ってくれた。
奇跡的な出会いで
今も生き延びているのだけど
奇跡は私だけに起こるわけではない
この先生が手術に来ることになったのも
三島で米村先生の診察を待っているときに
前の順番にいた方が
手術に自分の病院の先生に
来てもらった、と言っていたので
先生も来てみたら、と冗談半分で言ってみた
温熱療法を受ける日の朝
手術室に先生がいてビックリ
夜行高速バスに乗って朝の五時に
滋賀に来てしまったようで
手術室に一番乗り
手術が終わると日帰りで帰っていった
私は恵まれていると思う
でも
奇跡はいろんな人に起こるものだと思う
だから
あきらめないで
無理をしないで
腹膜偽粘液種の会の会報が届いて
浦野さんの独り言を読んで反省しきり
私でも
役に立つことがあるのなら
何かをせねば。