ニュースを見ていて感じたこと……
『一兆円の予備費を五千億に減らして使え』という野党〜
毎年、予期せぬ災害が起きている昨今、危機管理意識の欠如の最たるもの。加えて国家運営にビジネスセンスのカケラすら無いようです。
そもそも国家予算というものは、「一定の予算で政策目的を完遂するため」のものであるが、そこに「最小費用」という概念が、欠如しているように見受けられます。 ともすると役人は、「予算を使い切ることが仕事」と考えがちで、予算を余らせることに抵抗があるようです。 この点はマスコミも、一部学者も同様で、法政大学某先生ですら、「余ってる予算がある」などと、まるで無駄遣いを奨励するが如きトンチンカンなことを言っている始末。 予算の不執行分は必要なら繰越明許費として次年度に使用することも可能で、当然次年度の当該予算充当額が減ります。
たとえ繰り越さなくても、予算が余るという事は、赤字国債が減ること。現下のプライマリーバランスを考慮すれば、人気取りのばら撒き政策に使うお金は圧縮するのが当然です。
ひとつの手法として、主計など予算担当者は、「使えないであろう予算」や予備費を膨らませておいて、全体予算を極めてタイトに作り、無駄な予算を排除しているとのこと｡
それでも年々増える「当然増予算」を如何に捻出するかということに腐心しているのです。
今や、国家予算は、従来の『与えられた予算で最大の政策効果を』ではなくて、『最大の政策効果を最小予算で』とパラダイム変換すべき時期に来ていると言えます。